魚器

《魚コード》が泳いていく先

ところで。 ファンが首を長くして待っていた新しい「明和電機ジャーナル」が届けられました! 18・19号合併版です。 テキスト量多いです。 特集は『魚コードのコピー問題』。 発刊が遅れるのはよいことではないけれど。 社長・・・(リアル株式会社法人社長…

社長三昧な二日間

この金曜日と土曜日、明和電機関連イベントが3つありました。 まず、無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJIでの企画展「無印良品と明和電機をくらべた展 ナンセンス計測のこころみ」関連社長トークイベントがふたつ。 https://www.muji.com/jp/events/7108/ 金曜…

超常識機械

昨日、有給休暇をとり、大阪のナンセンスマシーン展へ行ってきました。 1回きりの鑑賞、ということで、ゆっくり落ち着いて見ることができるよう、イベントのない平日を狙ったのでした。 以下、感じたことなどを中心につれづれメモ。 ***** ツクバの楽器…

魚コード

1990年代なかば。 「魚コード」っていう魚の骨の形を模した延長コードがあって。 明和電機という作業服を着た二人組が作ったことは知っていました。うすぼんやりとだけど。 「なこーど」と読むことは知りませんでした。 アニエス・ベーさんが気に入ったのな…

腕立て伏せが上手な魚

いま読んでいる本。人体進化について書かれた本の文庫化したものなのですが、ティクターリクという魚が出てきます。 3億8千年前の地層から化石が発見された古代魚。 Wikiがありました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%BF%…

型があっても。難しいと思う… 明和電機パチモク。 社長の芸の動画を改めてじーと拝見。 社長が仰るように型がたしかにあるけれど、顔の向きなどかなり細かい仕草があり、コピーするのは素人には難しいだろうな、と嘆息。 (いえ、コピーしようと思ったわけで…

月見

昨夜はさやけき中秋の名月でございました。 このらくがきシリーズは一年以上ぶりです。 「一年に一度はパチモク(指パッチン木魚)を見といたほうがいいよ。あれは縁起もんだから」その12:月見編 これまでかいた当らくがきシリーズタイトルのまとめ。 その1…

魚がいっぱい

先日、こちらの企画展に寄ることができました。 大野麥風展 「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち @東京ステーションギャラリー http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/now.html 恥ずかしながら、作家のお名前を存じ上げませんでした。 博物学的な…

魚の浮き袋(鰾)について

小学生のころ理科の授業でフナの解剖をし、浮き袋をしげしげと見たことがあります。 でも、それ以来、その存在にあまり気をつけたことがありません。 魚を釣ると、たまにいっぱいにふくれた浮き袋を口からのぞかせているものがあり、あれを見ると「さぞ苦し…

肺魚にもどる 3

現在、シミュレーションというと、たいていはコンピュータを用いた計算によるシミュレーションです。 現在、ありとあらゆる分野でシミュレーション計算は行われています。 (シミュレーションについて詳しいわけではありませぬが、もちろん。) 計算機による…

肺魚にもどる 2

改めて、「魚器図鑑」「魚コードのできるまで」の肺魚に関する項を読み返しています。 社長の場合は、もともとの興味が「ホモルンクス」。人造人間。 ガラス瓶のなかをどう操作して成果を取り出すか、という。 科学のような。魔法のような。 そして、大学の…

肺魚です

肺魚です その2 「浮き袋っ♪」 肺魚が肺魚を操作。 この図が動画で頭に浮かんだとき。脳内で大爆笑してしまったのですが。 もしかしなくても、ひどく失礼なおえかきになってしまったかもゴメンナサイ。(謝りながらもUP) ***** 昨日は、明和電機的お花…

肺魚にもどる 1

明和電機社長が大学院の修了論文「芸術における生物表現とシミュレーター」とともに製作し、審査を受け、修了制作展で展示・デモした魚器。 「弓魚」、「オタクギョタク」、「魚打棒」、「肺魚」と、「パチモク(背負わない壁展示方式)」、「金魚のフン」。…

透明な実体の向こう側への憧憬4

小瓶やクリアレジンを用いた、透明なものに封じ込める小物やアクセサリーをつくるひとたちは。 好きな世界をその小さな作品に封じ込めたい思いを込めているよう。 よく理解できます。 でも、ガラス瓶や透明樹脂に世界観を閉じ込めたいなんて。 ・・・若干は…

透明な実体の向こう側への憧憬3

みんな、透明な世界に何を封じ込めたいのでせう? ネットで、ガラスの小瓶や透明レジンに何が封入されているのか検索し見て回りました。 レジンを利用したものつくりって流行っているのですね。たくさんの作家さんが、実にいろいろなものを、つまりいろいろ…

透明な実体の向こう側への憧憬2

透明な固体物質って。 視覚・触覚というセンサーをもった生物にとって、根本的に/先験的にとにかく不思議に感じるのではないでしょうか。。 その不思議さが、ガラスや透明な樹脂への、あるロマンティックな感覚をもたらします。 えーっと、すくなくともヒト…

透明な実体の向こう側への憧憬1

明和電機の魚器「肺魚」のことを考えていると。 自分の気持ちが、ガラス瓶のなかにすっぽりはいったり、出たりするような気がして、おもしろいです。 ***** 明和電機社長は【in vitro】・・・ガラスごしが好き。 3年前の社長ブログ記事: http://www.ma…

妄想あらぬストーリー

明和電機をネタにしたBL本がある、と以前社長が仰っていました。 ええと、たしかに設定的・キャラ的に、使いやすそうな? (とか言っていいものか? 生モノ率が滅茶高そうですケド…。 当方、BLは「トーマの心臓」どまり。ここが最高峰。 そしてオスカーのフ…

カナダの「魚打棒」

ツイッターで、 『魚コードのできるまで』に。 「サバ神」はインディアンの魚打棒に似ていることに、作ったあと気が付いた。という記述がある。 というようなことをつぶやかれたファンの方がいらっしゃって。 思わずチェック。本のその記載を読み直しました…

ウケテル考えテル2

先月のNOTTV「エンダン」で、明和電機20周年記念グッズのアイデアが募集された時。 社長が選ばれたのは『岩時計』でした。 http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/20121020/1350683881 落ちる岩、が時を告げる。 これって、すこしウケテル的です。 だってほら。時…

ウケテル考えテル めも1

ウケテルのことを考えテル。明和電機ファンになって3回目くらいのマイブームです。 今期の電協ジャーナルに、八谷さんがメディアアートについての連載をされています。 (素晴らしく贅沢な企画です・・・文字数が少ないのが残念ッ。) 最新号では、明和電機…

コイ・ビート体験

明和電機ファンクラブの体験フェアで、古いタイプのシックな音源につながれ、にぎやかに音を立てていました。 ちっコイ・ビートではありません。あの16列にナショナルのスイッチが並んだ、でかい方です。 お話では、仕組みは正道さんが考え、信道さんが配線…

木を叩く音

幼稚園生のころ。みんなで楽器の演奏をするとき。 ハンドウッドブロックめがけて突撃、確保していました。 小学生のとき、音楽の授業。マリンバの確保に努めていました。 木を叩く音が昔から好きだったのかな、自分。 ネットで見かけた写真からざっとスケッ…

グラスカープ・ハム

ハムスターが明和電機の魚器:グラスカープ(NAKI-KX)・・・ホンモノよりちょっと小さめ・・・を弾きました。 かつてゴールデンハムスターを飼っていたことがあって。大好きなのです。 6月30日、第一回「げっしー祭」というイベントが計画されていて、楽…

<第1報 >

4月7日に行われた「ジョイフル明和」へもっていった、ペラ一枚紙: 『「オタクギョ」分類 および傾向分析 の取り組み <第1報 >』 を、SkyDrive にアップしてみました。 https://skydrive.live.com/redir.aspx?cid=d5e2e64168cb62ae&resid=D5E2E64168CB6…

「オタクギョタク」めも

明和電機「オタクギョタク」を模写しながら、漠然と考えたことのメモ: * これらのおさかなさんたちの造形と、魚器等他製品との関係。 * 900番を過ぎたころから、詳細なタッチで描かれた装飾的な魚がいくつか現れ始めました。エーデルワイス・シリーズの製…

ハンマーヘッド

死んだ魚の尻尾を動かす装置「ハンマーヘッド NAKI-AX」(1997)のスケッチを整理。 http://twitpic.com/82ja0c MaywaDenki@2012.01.03 明和電機の魚器シリーズ。そのトップ「A」を飾るハンマーヘッド。その開発スケッチ。 まだ見ぬ魚器にあこがれる初心者ファ…

魚器@弐十年

最近、20年ほど前に作った魚器シリーズが経年変化で次々に壊れはじめた。映像の中では問題なく動き続けているのに。 意外と思われるかもしれないが、自分が作ったものが古くなって壊れるのは衝撃である。頭の中の理念は古くなってないから。 明和電機社長ツ…

対話する魚

沈黙する魚器たちのなかで、唯一、対話がテーマであるサバオ。 かわいい声でしゃべりまくっている印象があります。 DVDになっている「Naki 26 NONSENSE=MACHINES」(1998)のなかで。 サバオはこづかれながら、甲高い声で聴き取れない言葉を発しています。 …

道具を持ったぼくたちが話す言葉

先日読んだ「人類史のなかの定住革命」に。 あまり聞いたことのない、ユニークな言語発生論がありました。 霊長類は全般に、隣接する群、あるいは同じ群内においても、傷つけあうような争い・殺しが多い傾向にあります。 特に、人類は、棒や石を常に持ち歩く…