ボイスビブラーター/ベラスケス

この装置を初めて動画で見たとき、ぷっ、と吹き出してしまいました。
胸に直接強力な振動をかけて声にビブラートをかけるなんてこと、どんな大人がまじめに考えるでせう?
 
ところが。「明和電機」ベスト版CDにはいっている「亡き王女のためのパヴァーヌ」を何回も聴いているうち。
あるときからこの曲が、天上から流れてくるような至極美しい声/曲として聞こえてくる瞬間がありました。
 
 ・・・もしかしたら、絶美です? コレ。
 
わたしの耳がどうかしてしまったのか。それとも。
 
*****
「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、ラヴェルがベラスケスの絵から着想を得た曲だったのですね。
今回、ネットで調べて初めて知りました。( <− 音楽素養ゼロ )
 
ベラスケスは、一番好きな画家です。
日本にいて、ベラスケスの作品を見ることができる機会はあまりないのですが。
つまり、美術書で見る以外、本物は数回しか見たことがないのですが。
ベラスケスの絵は、特別。ありえないものがありえているような奇跡のように感じられます。
ベラスケスの絵が存在することを考えていると、脳みそが宙に浮かびそう。
 
これから「明和電機」のこの曲を聴くたびに、ベラスケスの作品への思いが相まって、妄想、というかヘンな感慨にひたってしまうのかも・・・。