コモンセンス/カント

ごく若い頃、中学生〜高校一年くらいの頃は、若干、哲学や宗教学に興味を持っていた気がします。
しかし、それからはずっと、興味が持てませんでした。「思想」が絡む議論からは、全力で「逃走」しようと考えていたくらい。
 
40歳になったころくらいから、思想家という人たちが、人間の歴史のなかでなにを考えてきたのか知りたいと思うようになりました。
頭のいい人は、優れて考える粘り強さのある人は、世界をどのように捉えてきたのだろう。ヒトの考えることは、どう変わって来たのだろう。
・・・多分、歳をとった証拠ですね。
 
たまに、初心者向けの西洋哲学入門書などを買って積読することがあります。
おもちゃ箱のようなギリシャ哲学から始まって、中世を超えて、近代。デカルトから、カントへ。
 
わたしのなかで、西洋哲学史中の思想家は、カントでピークを迎えます。
 
カントの考えたことに驚きと共感を感じ、そこで立ち止まってしまい、薄い教科書でもなかなか先へ続きません。(こんなんぢゃ、永遠に現代思想家までたどり着けないわ。)
 
実際のところ、「純粋理性批判」だけで手いっぱいなのですが。
最近は、カントの芸術論についても興味があります。普遍性/主観/コモンセンスなどがキーワードになりそう。(まだ、勉強中です。というか、全然未勉強です;)
 
そもそも、アートについて考えようなんて気になったのは、「明和電機」にはまってしまってからでした。
ナンセンスについても考えなくちゃいけないし。
コモンセンスについても勉強しなくちゃいけないし。
・・・ハム脳なのに、大変だァ(笑)。
 
ナンセンスは、コモンセンスをきちんと踏まえていないと成り立ちませんしね。きっと。