シリンダリコーダー

シリンダリコーダー。試験管の笛。
そのままです。なんだか不安になるくらい、明和電機の楽器としては、ネーミングがそのままです。
公式サイトより:
http://www.maywadenki.com/products/voice/%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%80%e3%83%aa%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%80%e3%83%bc%ef%bc%8fcylinder%e3%80%80recorder/
 
ガラスの試験官のパンフルート
 
試験管の。円弧をえがいたうすいガラス板のなかで共鳴が起こり、自動演奏。
素材がはかないからでしょうか。想像すると心がふるえるようです。
 
たしかにそのままの名前でいいのだろうと思います。
 
先日の20周年ライヴでは、この楽器がフューチャーされた曲がいくつもありました。
うれしくて、わぁと驚きました。
…そして、リスクが高い気がしました。どきどき。
 
ノッカー系がほとんどの明和楽器のなかでは、他の楽器と異なる種類の音で鳴ります。
好きな音です。
小さなソレノイドで吹き口を開閉し、鳴る音を制御しているようです。
 
明和電機の楽器のなかでは、もっとも女性的な、著しく母性的な、楽器だと感じます。
 
風船の部分のふっくらしたラインも。
素材の白さと透明さも。
音も。
 
ちなみに。
「リコーダー」は「記録するもの」(recorder) の意で、小鳥の声を模して演奏する笛という名づけの由来だそう。
 
シリンダリコーダーの旋律は。何を模しているのかな、記録しているのでせうか。
 
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シリンダリコーダーの音を思い出していたら、唐突にこんな図が浮かびました。