EDELWEISS の櫛イメージモデル…

金沢の明和電機ナンセンスマシーンズ展で、念願のEDELWEISSシリーズを観ることができたのでした。
 
そして、4/16 〜 6/1 に開催されるEDELWEISS展。
2回以上行きたいな。その世界を堪能できるにちがいありません。
 
なにしろ当方は、ジオラマ・人形や製品たちを実際に観る前の。 明和電機ファンになって間もないころに、あの緑色のご本を取り寄せて読んでしまったので。
申し訳ないことに、頭のなかで展開する順番がいろいろおかしなことになっています。
 
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緑色の本を読んだあと。白い花の咲く櫛、を漠然と勝手に頭のなかで想像しました。
当方の思考回路はあまり妄想系でないと思うのですが(現実主義 and 合理主義寄り)。
この櫛については空想がさくさくさくさく形つくられました。
 
頭に浮かんだのは、大型コケ類のような、それ自体で生殖を繰り返しなまなましく増えていく生物色の強いイメージでした。
 
今回の展示で実際の作品《イメージモデル》と対峙。
それは、半透明の白色の中、はかなく電子回路が透けて見え、科学的な仕組みも取り入れられている(かのような)透徹した印象の、美しい形象でした。
こんな造形のなかにおさめられているプログラムは、そのプログラム自体、非常に繊細で美しいにちがいありません…。
公式サイト:
http://www.maywadenki.com/products/edelweiss/ew-digital_mouchu-writer/
 
当該櫛の増殖方法について気になっていました。
テキストから読み取れるのは、どうやらメスが生んで増える、ということでのみのよう。
 
女体が櫛を生む、というのがうまく想像できません。
卵のようなカプセルを生んで。そのなかに入っている櫛を取り出すのかしら。
小さな丸い玉のようなものを生んで。それが生まれた途端、櫛へトランスフォームするのかしら。
( 妄想サクサク状態 )
 

公式の写真からなんちゃってトレース。
 
髪をとかすと、センサーがはたらき、美しい旋律を歌う、櫛。
そんな仕組みを組み込んだ白い櫛。
その概念だけで、あこがれてしまいますね。
 
この櫛。ふたつ円形の部分が両端にあって、そういえばカセットテープに似ていませんか。あるいは、二つのディスク。それともスピーカー?
円周や回路に。細胞内を透明な液体が脈打つように走るように、なにかめぐっているのがきらきら見えたりするのかしら。
 
そして、この形状は卵巣にも見えます…。
 
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櫛のイメージが腑に落ちたその一方で。
自分が緑の本を読んだだけで勝手に想像してしまった白い花の咲く櫛は。
相変わらず勝手に自己増殖し、様々な形態をとって頭のなかでイメージを増やし続けるのでした。
 
どうしてそんなことになったのだろう?
 
(そういえば、ファンになる数年前に、植物(菌類から被子植物まで)の生殖についてまとめられたある教科書を読んだことがあったから、その影響かしら
 
これは、もう、仕方ありませんね…。
 
当日記ブログにおとしていた、当方の妄想した花の咲く櫛たちの形象:
http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/20130831/1377901067
http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/20130822/1377118397
http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/20130818/1376778854
http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/20130615/1371244766
http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/20120920/1348090222
http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/20110619/1308456381
http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/20110617/1308264603
 
 
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土曜日、国立新美術館へ行きました。
 
民博展「イメージの力」を拝見。
民博所蔵品を、あの大きなホワイトボックスのなかを分かりにくく区切ったスペースで見るのは、不思議な感じでした…。
いっそ、全体を最後の部屋のように展示したほうがおもしろかったのではないかしら、なんて想像。
 
そのあと、東京にある5つの美大の合同卒展へ。
こんな規模の大きな卒展が行われていたんだ。はじめて知りました。
 
知人の油絵作品2点。あと、膨大な数の若い人たちのファインアートを拝見。
若い人たちの感性を浴びるように見るのは新鮮な体験でとても楽しかった。
 
オーソドックスで、わかりやすい作品が大多数でした…。

(当方のアートに関する知識や感覚が若くて新しい、ということは絶対にないのですが。)