ファンからみたオートマ・テの明和電機らしさ…

自動手書きマシーン「オートマ・テ」の発売計画を知ったのは、今年4月の明和電機事業報告ショーでした。
これまでも関係深かった大人の科学マガジンさんと、明和電機初のコラボ製品!
 
 わーいっ。
 
とてもうれしかった一方、自動手書きマシン?と意外な気もしたのでした。
明和電機らしい要素が少ない気がしたのです。
 
それは、ノック(ソレノイド)ではありません。VOICE(空気調整)でもありません。音を鳴らすことに関係があるマシンではありません。
オートマタ = 自動的に人のような複雑な動きをする機械仕掛けのマシン。
明和電機製品には、あまり見いだされない要素です...。
 
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でも。
実際に、この製品が動くのを見て。
そして購入し、マガジンを読み、ふろくを愛でていると。
オートマ・テが、明和電機と共同で開発されたマシン、ということがしっくりしてきたのでした。
 
雑誌部8、9頁に、完成までの紆余曲折が、豊富な試作品写真や社長イラストとともに綴られています。
 
昨年の8月末に試作機壱号が完成。
当初、社長は「自動文字書きマシン」として発案されたそう。
 
8月...
そのころ、六甲オルゴールミュージアムでのデカップ・イベントのための準備が本格化したように記憶しています。
オルゴール 〜 自動演奏装置 〜 オートマタ というつながりが、社長の発想の源にあったのではないでしょうか。
 
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オートマ・テのギアやカム、ガイドの設計は、永岡さんという方が考案・実装されたのだそうです。
 
試作の匠・永岡昌光さんのものづくり哲学
https://fabcross.jp/interview/20140808_masamitsu_nagaoka_01.html
 
Z軸の動きを実現する機構が加わった見事な試作機が一晩でつくられ、社長は「アゴが床にささる」ほど驚かれたそうです(twitter による)。
 
マガジン4頁の社長驚愕の表情は、そのときのおどろきを表しているのかしら。
 
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「手」のロボットと言えば。
明和電機と縁深いバイバイワールド高橋さんの「音手」が頭に浮かびます。
http://www.byebyeworld.com/works.html
 
高橋さんと明和電機の共同開発:スパンキングマシーン

 
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円盤状のカム。
 
回転するカムをつかったマシンと言えば。
大切な作品が明和電機製品にありました。
 
WAHHA GOGO
http://www.maywadenki.com/products/voice/wahha-go-go-2/
 
WAHHA GOGOの笑うマスクの後ろで。ABS樹脂の大きなカムが回っています。
(カムの形が、制作当初のものからバージョンアップしているもよう。 <− たしか;)
 
オートマ・テ試作機のカムは、写真を見ると、たぶんABS樹脂でつくられていて。WAHHA GOGO さんのカムとよく似ているのです。
(結果論かもしれませんが)
 
それからもうひとつ。
 
オートマ・テとよく似ているといってもいい製品を、今年になって見ました。
 
当方は金沢で初めて見て。
エーデルワイス展で自由に鳴らすことができた、バク・オルゴール。
http://www.maywadenki.com/products/edelweiss/ew-digital_othelloscope/
 
白い箱の下部に、六角形の板が収められ。オルゴールのドラムの回転と共にゆっくりまわって、カムの役割を果たしていたのです。
 
展示室で気をつけて見たはずなのに、詳細まで思い出せなくて、残念。
 
 −とにかく、六角形のカムがまわって。テグスで動きを伝え、あのメルヘンな獏の影絵を、かたん、ことん、と動かしていたのでした。
 
テグス...
 
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マガジンに掲載されていた、いつも楽しみな「ふろくを改造しました」コーナーの、Kimuraさんの作品。
オートマ・テをふたつつかったギター演奏マシン。
これ、すごいですね。動画が公開されていますので、是非。

 
夫は、乙幡啓子さんの「自動ミステリーサークル製造マシン」がとても気に入ったそうです。