明和電機とロボット

明和電機ジャーナルの最新号、届きました。
 
『特集:明和電機とロボット』
 
ロボ婚の引き出物と一緒にはいっていたので、実は一足先に拝読できていたのでした。
 
今号もテキストとイメージの情報びっしりです。
紹介されるのは、明和電機の...社長の「芸術とロボット」。
 
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1970年代のテレビ内「ロボット大爆発」。
それらロボットを作り出す博士たちの存在。
少年の、「生命を作りたい」という人造人間創作願望。夢。
 
それからの冷却。
父親の「会社」倒産と同期した「ロボットへの絶望」。
 
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テレビ内ロボットの洗礼を浴びて。
本気でロボット=生命をつくりたいと夢をみる…。
 
ちょっと想像つきません。当時、女子だったはずで、同様にロボットの洗礼は浴びているのですが。
破壊するものの象徴のようなロボットとその創造者に、あこがれようがありませんでした。
(ただ、例外的に、1974年に放送がはじまった「宇宙戦艦ヤマト」のアナライザーは、「かわいい、こんなコが身近にいたらいいのに。」と思いましたが。)
 
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シンセサイザーからの。
電気信号で物理的運動ー>ロボット制作へのひらめき。
 
大学入学。総合造形。
オートマタ制作。
 
卒業制作:妊婦型ロボットへの絶望。
 
(このあたりは、「魚コードのできるまで」にもあり、たぶん、上っ面的には理解...。
 
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ロボットから道具へ。
イメージとメカニズム。
 
必然的に含まれる宗教的な問題。
道具を使うことを通じての「神」との対話。
 
生物的な還元主義と、機械に対する還元主義。
ー>
 人間より原始的なモデル「魚」
 道具のシンプルさ・厳密さ。
 
それらをつなぐのは「自分がかかわることで生まれる」ネットワーク構造...。
 
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芸術的なロボット。=それを見た人に「情動」を起こす。精神に対しての仕事。
「自律型」を目指してなどいない…。
 
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(魚器の魚たち(概念)は、他人行儀で(某胎児を除く)、それ故に魅かれます。
 当方の脳内に、なにがしかの精度でナンセンスマシーンは組み上がったと言えるのだろうか?
 
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その後の、ロボット的製品。
コンピューター制御によって動くツクバ。
ふたたびROBOTに戻ったエポック的なセーモンズ。「声」という単機能に絞った...
 
そして、リズムロボット・ロボット的オモチャ:ノックマンファミリー・バカロボ系。
 
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「ロボ婚」の開催に合わせた特集。
 
ロボ婚も切り口にすべきテーマが多階層的にありすぎ大変なことになっているけれど。
明和電機とロボット。大変の極み。
 
でも、今ジャーナルを読んで。
明和電機とロボットの関係を。社長の情念にずっと変わらず流れている生命とロボットと創造への思いと概念を。
理解したいし、祝ぐ気持ちがむくむく芽生えました。
 
(ハム脳、ちょっと休憩ー