《風景と映像》

けふはこちらへ行ってきました。
恵比寿映像祭 日仏会館ギャラリー
http://www.yebizo.com/#pg_franco-japonaise-gallery-ex1
 
クワクボリョウタさんの展示です。
クワクボさんのサイト:
http://ryotakuwakubo.com/?p=549

『第8回恵比寿映像祭 動いている庭』に参加します。
出品するのは「風景と映像」という新作でして、これは「10番目の感傷(点・線・面)」のリミックスあるいはダブ・バージョンとも言える作品です。テーマは作品タイトルのまんまですが、構造がやや複雑になっているので何度か観てもらえると嬉しいです。

 
 リミックス? ダブ・バージョン?
 作品タイトルから…クワクボさんらしさが読み取れない…
 構造…が、複雑?
 
と、上記クワクボさんの文章を読んだときは頭のなかが謎だらけでした。
 
拝見し、いろいろと納得できました。
 
まず、きれいです。(正直、途中涙ぐむほど;きれいです。)
 
美しさに加え、「10番目の感傷(点・線・面)」を経験したことがある人には、思いがけないプレゼントのような。そんな素敵な意外性があります。
 
作家氏が、今回のインスタレーションを音楽用語で例えられたことに、鑑賞途中、つよく納得しました。
作品の傾向・内容を示す意味もしかり。
くわえて、その部屋… moving garden には、点/線/面というシェープの世界プラス、"トーン"そして"ハーモニー"などの言葉で形容される世界が展開するのでー。
 
紡いでいるようでもありました。
また、寓話性を感じる場面もありました。
 
ずっと見ていたかったです…。
 
どの場面も
 どの場面も
  どの場面も
 
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あの、よくできている小さな電車が。とても愛しくなりました。
(これまで大文字LOSTシリーズを見て、そのように感じたことがありませんでした。)
 
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何回か経験したことがある「10番目の感傷」(オリジナル版)。
思い返すと。いつも、LEDの点光源位置に自分を投影し、鑑賞していました。
移動する列車の車窓から眺めるように、【光景】【風景】を見ていました。
 
今回のインスタレーションでは。どちらかといえば【風景】ではなく【映像】を見ていた気がします。
もしくは【風景】っぽい【映像】を。部屋いっぱいに意識を集中しながら。
 
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恵比寿ガーデンプレイス
 
映像祭なのに、映像を楽しむ時間的、あるいは嗜好的余裕が自分にないのが残念…。
いまのお仕事にも関係しているようで「動いている庭」という概念が、とてもそそるのだけれどー。
 
中谷芙二子氏のこちらの作品をみることができたのが感無量でした。
《霧の庭“ルイジアナのために”》
http://www.yebizo.com/#pg_off1