現在の勤務先では、専門的に生物や生態系を研究している人たちと仕事をしています。
当方は、まったくの門外漢。触れる世界のひとつひとつがとても新鮮。
幼少のころから生きもの好きだったので、ミーハー的に心うきうきする職場です。
今年の恵比寿映像祭のテーマになっていて知った、ジル・クレマン「動いている庭」。
「動いている庭」という言葉を見て知ってすぐ、心ひかれました。概念をぼうっと思い浮かべ、あこがれました。
植物と植物をめぐる環境と。
自然状態としての植生。対して人工的な管理。
そのバランスのなか、いきいきと動いていく庭。
生態系の営みのなかで。
本を入手して読みました。
「動いている庭」 ジル・クレマン みすず書房
- 作者: ジル・クレマン,山内朋樹
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2015/02/26
- メディア: 単行本
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小難しい概念解説のテキストが並んでいる内容なのではないかと思っていましたが(著者がフランス人だから?)。そうではなく。
「動いている庭」の実践方法、実例が豊富に紹介されていて。
素晴らしいガーデンの写真が数多く掲載されていました。
「動いている庭」の豊かさへのあこがれが、きらきら具体的に広がっていく読後感。
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恵比寿映像祭は、アート展示といくつかの映像を観ただけに終わりました。
だから、全容を把握できていません。
http://www.yebizo.com/#contents
http://artscape.jp/exhibition/art-flash-news/2016/10119489_19895.html
「動いている庭」のテーマが、その概念に相応しい方法で提示され、深まり、結果、参加者へ伝えられたのかな。
恵比寿のあの界隈スペースが、これを機会に、リアルに「動いている庭」として企画されたらおもしろかったのに。
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漫然と・・・ここ数か月、「動いている庭」や生態系つながりで、本を読んだり企画展へ行ったり旅を楽しんだり・・・しました。
テーマが漫然とある生活。
旅行先だったコスラエの情報:
http://www.visit-micronesia.fm/jp/state/k_top.html
http://blog.pic.or.jp/modules/tourism/fsm/9.htm
恵比寿映像祭
http://www.yebizo.com/
世界遺産キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/16/160116/
ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/160116-0410_galle.html
「ヒョウタン美術館」港千尋 著
- 作者: 港千尋,Chihiro Minato
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2014/12/02
- メディア: 単行本
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生態学入門 梅棹忠雄 編
- 作者: 梅棹忠夫,吉良竜夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1976/11
- メディア: 文庫
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あと何かあったかな…。
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そのしめくくりとして。事業報告ショーのあった金曜日。
時間休をとることができたので、こちらの展示へ伺うことができました。
國府理展 オマージュ相対温室 @Gallery A4
http://www.tokyoartbeat.com/event/2016/0DB0
明和電機さんのファンになっていなければ。
そして、六甲ミーツアート芸術散歩2013へ行かなければ知らないままであっただろうアーティストのオマージュ展です…。
http://www.rokkosan.com/art2013/
雨の降るなか、植物園などに配された作品を鑑賞しながら歩き回ったあのイベント。
思い返すと、自分が体験した中では一番「動く庭」的アートイベントと言っていいような気がします。
Gallery A4 での展示は5月9日まで。
動画: https://youtu.be/gcOys-TROE8