かぶりものをした斥候兵

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銀色の《プードルズヘッド》。いつも見上げて視ていました。
展示会場ではいつも、台の上に立つマネキンがかぶっていて。そのアゴを見上げてばかりでした。
 
今年になり、2回ほど、《プードルズヘッド》を見下ろしてみる機会があり。
事業報告ショーと、先月に行われたディナーショー「カブリマシーン8」。
(製品がそのまま床近くに置いて展示されていたため)
 
ディナーショーから帰る途中、”枯野を歩くプードルズヘッド”を、すこし高いところから見る妄想をしてました。
 
こんな感じです。

 
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彼は斥候兵で。
メスへ見せびらかす意味もあり、わざわざ目立つヘッドをかぶり、夕暮れどきに独り、土中基地を出て「境界線」へ忍んだのでした。

境界線の「こちら側」に建つ見張り塔にいるメスから、彼の姿はよく見えました。
 
戦線に立つメスは、下層階級出身のものたち。
当番者間でひとしきりうわさ話。
 
「…それで、撃つ? しとめとく?」
「殺すことないんじゃないの。」
 
そんな会話。
 
やがて彼は枯野の向こうへ戻っていきました。
 
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そんな、何もなかった日のエピソードなど。
 
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退屈な物語を空想しました。(たまには、です。