第20回亀倉雄策賞受賞記念 「中村至男展2018」

今年のはじめ、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が運営・選考する亀倉雄策賞をあの中村至男さんが受賞されました。
http://www.jagda.or.jp/awards/kamekura/20/
 
その受賞記念の個展が銀座のクリエイションギャラリーG8で開催されています。(開催期間あとすこし!)
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/201804/201804.html
 
はじまって間もないころに観に行きました。
 
 去年の初個展のときに展示されていた様々な作品たちにまた会えるー。
 
と安易に想像していたのですが、まったくちがいました。
展示されている作品のほとんどが、昨年からの新たなお仕事だったのです。
特に、新作20連ポスター「universe」は独特で楽しく、一枚一枚がひとつのポスターとしてなりたっていながら、ストーリーやつながりがあるようなないような(接続と飛翔と切断と)、どう展開しているのか不思議に思いながら作品のあいだをぐるぐるしてしまいました。
それから、形。面と線と、丸。
シンプルでいて、子細に観察しまわりたくなる形。色。
 
昨日は、中村さんによるギャラリーツアーが行われました。
 
 ご本人から直接、作品についてうかがえる!
 
行ってまいりました。
 
「言葉で説明するなんて野暮なんですが。」
と前置きがあり、丁寧な作品解説をうかがうことができました。
 
もったいないので詳細は省きます(おい)。
 
 氏の口調からうかがえる人柄は、その作品のように、わかりやすく、ユーモアがあり、なによりもおだやかでていねいでやさしい。
 一方、これまでも感じていたけれど、氏のセンスには、強く揺らぎない芯・・・核があるのだなあ。成功しているデザイナーのなかでもきっと稀なほどに。
 
と説明とともに作品群を拝見しながら染み入りました。
 
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さて、この展示のなかばにはこのような企画も開催されました。こちらも行ってきました。
 
2018年4月18日 トークショー「青春! 同級生鼎談」 出演:秋山具義、土佐信道明和電機社長)、中村至男 ※敬称略
http://rcc.recruit.co.jp/g8/related_post/event/20180401_21190.html
 
中村さんと若いころから濃厚なつながりがあるふたり。でも、この3人でのつるみはこれまでなく、中村さんは「別の漫画の主人公が並んでいるみたい!」と楽しそうでした。(ふたりとも黒ぶち眼鏡のもじゃもじゃ頭ですしねw)
 
「eat金沢」関係で社長ともつながりがあるアートディレクターの秋山さんは、中村さんと大学同級生。お話をうかがうと、当時、よく一緒にいる仲だったよう。 大学時代の思い出話がたくさん。 それから、対談のなりゆきからお二人の関係性がしのばれたのもおもしろかったです。
 
社長は明和電機関係の中村さんの仕事を紹介。あとは聞き役にまわることが多かったかな? 
中村さんは、《ウケテル》の矢が魚に刺さった瞬間を一回だけ目撃したことがあるそうです。