ゆめを見た。

夢をみた。
 
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その町では。小川や、休耕水田を利用した池に、紅い金魚がいく匹も泳いでいる。
それぞれ個体別に、ちがう「物語」が記録されていて。
新しく産まれてくるコたちには、また違う物語が遺伝子の組み合わせによって生成されているのだそう。

 
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小さな船に乗り、シュノーケリング・ツアー。
ポイントで船が停まる。覗き込むといろいろな魚が見える。
派手な尻ヒレをもつ、黒い斑点模様のある魚の群れ。
遊泳者を押しのけ、船の底をすれすれに過ぎていったイトマキエイ。
背中をほとんど見せながら川をのぼっていく巨大(長さ10m近く?)で細長いタイプの褐色のエイ。

 
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夢で見る魚たち。
客観的に考えれば、怖くて気持ち悪い要素を含んだ魚たちだけれど。
自分は夢の中で。それら魚たちを。
畏敬を込めた、とても愛しい気持ちで見ていることに気付いた。