彫金を習っていた20代の2年間、「動くアクセサリー」を作りたいと思っていました。
でも、チェーンを使ったスイングとか、輪っかをつかったスライドとか。簡単な動きのものしか思い至らず、それどまりでした。
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「動く仕組み」について、これまであまり習った経験がないことに、ふと気づきました。
小中学校のころから理科が大好きで。高校でも、一応、理系に進みました。
「てこ」と「滑車」は小学生で習いました。
動摩擦と静摩擦は中学だったでしょうか。
高校の物理(力学)は、ベクトル演算的な力の計算や、円運動とか遠心力とか、速度/加速度や飛行体とか。
理想化されたモデルの計算をする的なことに費やす時間が多く。工作的な「動く」機構の実際については習わなかったような気がします。
しかも、高校まで女性は技術科を習わなかった世代です。
基本的な工具や部品についてさえ、習った記憶がほとんどありません。クランクとか歯車とかについては全く・・・。
さらに、父親は珍しいほど手を動かさない人で。子供の頃、周りに「工作する大人」がいませんでした。
現在、同居人(夫)はわたしよりもそういうことに興味がなく、DIY的なことを全くしない人です!
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「動く仕組み」や仕組みがあるものの工作に、全く興味がなかったわけではないのに。
半世紀近い人生において、自分があまりにもそれらに触れてこなかったことに思い至りました。
唖然。
そんな気持ちになってしまったのは。ええと。多分、FABCafeからの配信などを見てしまったせいでしょうか。( <− 明和電機ファン的単純 )
で、一昨日、この本を衝動買い。
Making Things Move ―動くモノを作るためのメカニズムと材料の基本 (Make: PROJECTS)
- 作者: Dustyn Roberts,岩崎修,金井哲夫
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/03/24
- メディア: 大型本
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「動く仕組み」を初歩の初歩からかじってみようと思います。
知識が増えれば、キネマチックな作品を見たときに、きっと一気にもっと楽しくなれそう。
(本当は、手をつかって実際にやるのがいいのだろうけれど―。