エスキースするかみさま 1

雑誌「EYESCREAM」インタビュー記事で、明和電機社長は『宗教に興味をもっている』と述べられていました。
社長の宗教観について、いろいろと気にかかります。
すこし畏れ多いですが、宗教や神に関する社長ツイートを抽出。例により、2011年11月16日までのツイートから抽出しています。
 

  • かみ

一条ゆかりの「プライド」。岩井志麻子さんもそうだが、岡山女性は、情念ドロドロ系が秀逸。なぜ?新興宗教が多いのとも関係あるのかな。
 
山新興宗教の発祥も多いし、一方で蘭学の津山学派があったりする。とても不思議な土地で興味津々。
 
晩年の藤田の宗教画を見ると、神への投身よりも、エゴイスティックにモチーフを求めた画家の欲望の方が強烈で直視できない。芸術家にとっては、すべてはモチーフなのだ。
 
歌舞伎で近松の心中ものを見たとき、死への行路が強烈に宗教くさくてビックリしたことがある。「一緒に堕ちる歌」が消えたのは、あの宗教観が無くなった点もあるかも。
 
ガウディ。カサミラはデザイナーズマンションだったね。キリスト教という巨大なモチーフを選択せざるを得なかったことが彼の弱さ。結果的に強烈なビジュアリストだから、サグラダファミリアにたどり着くけれど。その点でいえば、自分宗教を築きあげた、シュバルさんの方が上だわ。
 
 
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創世の物語は、すべての根元だけに、完璧な演出ができれば、人々が疑うことを放棄する完璧なフィクション、コンテンツとなる。ゆえに権力は常に神々のドラマを大衆誘導に使ってきた。
 
完璧な創世のコンテンツは、芸術家を導くし、破壊者も導く。
 
製造工程から見せられると、妙に説得力があるのは、鯛焼き屋も、創世記も、同じ。
 
黒四角の神が、人類に知恵を与え、道具ができ、しくじって道具に殺られる。木星辺りで。そして胎児になる。<映画:2001年宇宙の旅>
 
高度なテクノロジーを使わなくても、あなたの望みの強さを定量的に教えてくれる装置がある。賽銭箱だ。
 
日本はあちこちにジュースの自動販売機だらけだが、ベースにお賽銭箱(コイン)とか道祖神(お水)とかの風習があるからじゃないか?
 
今、日本に「モノリス」が出現したら、みんなお賽銭を置くだろうなあ。ぜひ巣鴨に出現してほしい。お婆ちゃんに囲まれるモノリス
 
例えば、素朴な農民を教会に連れて行く。圧倒的空間、彫刻、絵画のビジュアルショックの中で、突然荘厳なパイプオルガンを爆音で聞かせる。こんなことをされたら、誰だって「神よ!」って気分になる。音楽や芸術が思想に勝る瞬間だ。
 
 
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人間が英知を持って作り上げた経済とか文化という高度で複雑なものが、宗教心だけで衝突しているとしたら、バカバカしいほどシンプルだな。世界は。
 
すぐれたCG技術や造形美術で作られた映画が、内容が単なる宗教対立の啓蒙だったりすると、ああ、教会の壁に絵を描かされた時代と変わらんなー、と思う。芸術家からの視点として。
 
 
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活版印刷機がプロテスタントを生んだように、電子出版は新しい信仰集団を生むのだろうか。

長らく歴史は、感動の記憶の経路、すなわちメディア技術の発達を主にし、宗教も経済もその首座を狙い、儲けてきた。僕がもんのすごい天才で、感動の記録の経路を必要としない変換器を発明したら・・・と、この後はSF作家の仕事なのでこの辺で。
 
しかしロボットが神になるっていう概念、欧米人には理解できんだろうな。神、人間、機械のヒエラルキーが完全に分かれてるかれらにそんな下克上。
 
神話って、あっち側の世界のコンテンツだから、もともとクラウド
 
神道クラウドモデルと、仏教的クラウドモデルはちがうんかな。
 
 
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玄関はなんといっても、正月の神さまが来るところだからな。
 
玄関に しめなわ、設置完了。カモン!神
 
 
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んー、惜しい。掲示は紙で告げること。啓示は神が告げること。 RT
 
大集合した人間からは、宗教が生まれ、技術が生まれ、芸術が生まれる。
 
宗教の開祖たちは、徹底的な自己探求で真理をみつける。しかし信者たちはその真理を疑問なくインストールするので自己探求しなくなる。だってめんどくさいもの。ある程度、自己探求をパッケージしたものが禅とか道なのだろう。
 
「神」という存在そのものは、全くもって人間を越えたものだが、「神を信じる」になると、とたんにソーシャルな話しになる。
 
 
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風邪をひくと、僕の中に、僕と、僕じゃないものが、陣取りを始める。それを眺めるのはちょっぴり神の視点。
 
幼稚園の時から画家になると決めてた。だから芸術の神性、呪術性、情念はたっぷり持ってる。だけど一方で理性がそれを機械論的に分析しろとせがむ。ならばやるだけそれをやってみようと決めた。僕が本当に芸術家になれたのはそのときから。
 
20代の頃、記者会見で「明和電機さんの次の目標は?」と聞かれ、「神になりたい」と真面目に答えてた。横で兄ちゃんが心の中でガッツポーズ。
 
絶対神を信じる人々が、民主主義とか科学とか、人間中心の判断をしなければならないとき、その矛盾の言い訳が、まだわからない。学ぼう。
  
オスしかいないスペースコロニーでは、どんな宗教が生まれるのだろう。禁欲、水晶の棺、風、麦の歌。

 
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社長は、きょうから一週間、遠い国へご旅行だそう。
どちらへゆかれるのでしょう・・・。