LOSTシリーズ

クワクボリョウタさんのLOSTシリーズ。
定義があるのかな。作家さんのなかではしっかりと位置づけられているのでしょうね。
 

  • 真っ暗な部屋(White Box)の中で。
  • 床に身近にある大小様々のモノが置かれ。(床に置いて配置される。日用品や展示される場にちなんだものであることが多い。
  • 鉄道模型に搭載したLED光源が線路のルートに従いモノ照らし出し、部屋の壁や床に影が投影されていく。(光源はひとつ。モノの配置は意図的に影が「風景」「情景」を模すように配置されていると思われる。
  • 光源のルートはループしない。終点に着いたらその後高速で逆走し出発点へ戻る。 

(当方の認識ではイマココ)
 
LOSTは 「Light」「Object」「Space」「Time」という4つの要素の頭文字から。
『迷い込む(LOST)』という意味にも掛けてあるらしい。
 
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これまでのものをまとめてみました。(コメントは当方の認識です。)
 
LOST#1
《10番目の感傷(点・線・面)》
この作品に限り、これまで世界中あちこちに展示されています。置かれているもの、映し出される「情景」に普遍性があります。
最初の展示は2010年ICCオープンスペースということでいいのかしら。たしか前年に大阪で類似の展示があったと聞いたことあるような。
 
LOST#2
2011年3月10日〜?
メディアアート・センター Ars Electronica Center(オーストリアリンツ市)
《10番目の感傷》をアルスセンターのスタッフたちとリアレンジした展示だそう。
 
LOST#3(組織観察)
2011年9月17日(土)〜11月23日
六甲芸術散歩2011@六甲高山植物園映像館
(来場者の投票により選出する六甲ミーツ・アート大賞・グランプリに選ばれている)
 
LOST#4
2011年11月5日〜12月4日
市原市朝生原の古民家ギャラリー「アートハウスあそうばらの谷」
置かれたモノは、古民家で実際に使われていた用具など。
http://www.machiblo.com/blog.machiblo.com/arttown/kiji/4742.html
 
LOST#5 ひかり・もの・じかんとくうかん
2012年5月3日〜6月3日
@あわびとこども美術館(淡路島美術大学)
学校で使う品々が使われていたといううわさです。(淡路島美術大学は高校の校舎だった建物をつかっているらしい。)
 
LOST#6
2012年7月〜 (現在も展示中)
大地の芸術祭@越後妻有里山現代美術館[キナーレ]
http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/lost_6
床に置かれたモノは、十日町の織物機具の一部や農機具ほか用具などとのこと。
 
LOST#7
2012年9月15日〜11月25日
六甲芸術散歩2012@六甲高山植物園映像館
(前年に引き続き、来場者の投票により選出する六甲ミーツ・アート大賞・グランプリに選ばれている)
 
LOST#8(tokyo makunouchi)
2012年10月1日〜2013年2月24日
始発電車を待ちながら@東京ステーションギャラリー
 
LOST#9(プレパラート)
2013年8月10日〜8月18日 (現在展示中!)
不思議な世界と影のおしゃべり展覧会@ゆめたろうプラザ ギャラリー・情報考房(愛知県知多郡武豊町
 
参考:
http://public-image.org/interview/2011/07/05/ryotakuwakubo.html
 
当方が見たのは#1と#4と#8〜。
 
市原湖畔美術館(8月3日オープン)に常設展示された新作が「lost windows」というタイトルだそう。
LOSTシリーズと関係があるのかな。涼しくなる頃に訪ねてみたいです。