ウィトゲンシュタイン(1889年4月26日 - 1951年4月29日)。
特に「論理哲学論考」のウィトゲンシュタインにあこがれる人って多いと思うのです。
師たちの目を見張らせる思考力でストイックに過激に論理世界を構築。「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」と締め、大学を辞めて田舎へ去った若き天才哲学者。( <− 当方のイメージ)
当方も、それはそれは魅かれるのでございました。
- 作者: いしいひさいち
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/06/21
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 19回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
ところが、当方、ウィトゲンシュタインには魅かれても、論理学的なものがまったくダメで苦手で歯が立ちません。
およそ、論理的でないタチらしいです…。
初心者向け用哲学本を選ぶときも、論理学関連のものは避けてきました。
先日、遠出の移動中に「こんなときなら似つかわしいかも」と読んだ本がこちら。
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫)
- 作者: 野矢茂樹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 文庫
- 購入: 14人 クリック: 60回
- この商品を含むブログ (103件) を見る
途中までは、ほとんど睡眠学習、のような体たらくでページをめくっていたのですが。
後半、おもしろかった。
独我論のあたりから、目がくっきり覚めました。
ウィトゲンシュタインが
『論理は超越論的である』
と同じ「超越論的」という言葉を用いて倫理について
『倫理は超越論的である』
と述べていること。(ソレハ経験ニヨッテ把握スルコトガデキナイ…
そこに付加されている
『倫理と美はひとつである』
というコメント。
芸術作品を『永遠の相のもとに見られた対象』とした草稿内の記述。
独我的に論理を構成し、主体は属さないその世界の限界をギリギリと攻め。
その限界面のベールの向こうに主体の述語が本質であることを透かし見る、主体。
むむむ…(萌)。
近代からこっちの芸術哲学関連の本を読んでみようかしら(もちろん素人向けの)。
*****
昨日は、よしもと「笑楽校」というイベントがあり、明和電機社長がチワワ笛とノック!のふたつのワークショップで活躍されたそう。
http://yoshimotoshogakko.com/
お子様向けの、画期的に大きなイベントだったのですねー。