こどものころ夢にみたガラスの器

先日、こちらの企画展へ行ってきました。
 
酒器のある情景
サントリー美術館
2013.09.11 − 11.10
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2013_4/index.html
 
ガラスも酒器もアルコール飲料も、それは好物なのでございます。
当方が見なければ誰が見る。くらいの勢いで行ってきました。
 
ここをたずねるのは5回目くらいかな。この美術館の展示はすばらしー。
ガラス器の見せ方、照明の仕方が美しいのです。会場に立ち、周囲を見渡しているだけでぞくぞくしてきます。
 
ケースに近寄ると、最高のクオリティのガラス器たち。
それらがまっ白い台上におとす影さへ、正気を吸われてしまいそうな類の(たぶん実際にかなり吸われた)美しさです…。
 
この美術館のコレクションと企画展示は、すばらしいです。
 
*****
子供の頃、つれづれに家にあった百科事典を広げ、読めるところを拾い読みし。
図版のカラーページを飽かずながめていました。
 
その百科事典の「ガラス」の項に。
美しいアンティークのガラス製品がいくつか掲載されていて。当時、それらに夢中でした。
 
それらの写真の品のうちのいくつもが、『サントリー美術館所蔵』と記載されていました。
 
 お酒をつくる大きな会社が、こんなきれいな器を収集しているんだ。
 でも、地方(九州の田舎まち)に住んでいる自分には、それを実際にこの眼で見ることができる機会なんて、生涯ないだろうな。
 味気ないけど、仕方ないな。
 
視野狭く向上心ひくく内向きだった子供は、そう思っていました。
 
*****
サントリー美術館が六本木に移転したというニュースが流れたころ。そんなことを唐突に想いだしたのです。
 
 え。いま、自分関東に住んでるじゃん。
 そうだ! サントリー美術館行こう。 
 
そして、ついに今回の展示で。
子供のころ百科事典で見て心からあこがれた一品と直にまみえることができたのでした。
生きててよかった。
 
*****
酒器の展示ですから。
お酒を入れて鑑賞したかったです。 なんちゃって。
 
しょうがないので、「酒を入れた場面を想像」しながら見てまわりました。
(正気でいられなかったのも、道理です。)
 
*****
ガラスは不思議。ガラスが好き。
http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/searchdiary?word=%C6%A9%CC%C0%A4%CA%BC%C2%C2%CE&.submit=%B8%A1%BA%F7&type=detail