理性の働き

絵を描くのが好きだ。
絵を描いている間、わたしはなけなしの理性を忙しく動員します。
なけなしの理性だけれど、一応、科学的思考を指向する一端の理性だと思う。
動員された理性は、表層の表面で、情念と呼ぶにはあまりにも薄い感覚的なものたちとちゃらちゃら戯れる。
それがすごく楽しいのです。
 
自分の内の「情念」を、「理性」の働きで矯正し作品にします。というようなことを、「明和電機」社長:土佐信道さんはインタビュー等でよく言われています。そのように自分の理性は働くのです、と。一種の「M」です、と。
 
羨望。そのような理性の働き、わたしには想像することもできません。記憶にある限り昔から、お絵かき大好きなのに。
(・・・想像くらい、できればなーっ。)