おばさんは荒野を目指す 1

この連休中、夫と二泊の旅行へ出かけました。北陸へ出て、JR大糸線で信州を南下。
初めて「ヴィラ」などと名乗る宿に泊まりました。
宿の食堂で、子育てを終えた頃らしい年配の夫婦二人連れの割合が多いのが印象的でした。
 
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数年前から、よく実家の母に言われることがあります。
「わたしがあなたの歳には、もう娘二人は家を出てしまって、老後の心境になっていたのよ。」
たしかにそのとおり。結局、子を成せず、いつまでも大人になりきれない自分の不甲斐なさが、申し訳ない。
 
母はその後、夫(わたしの父親)の看護に四半世紀強を費やし。
姉も、都会での仕事や子育てに、半端なく進行形で苦しんでいます。
 
「あなたたち夫婦はふたり気楽でいいわ。あなたが楽しく暮らしてくれるのが救いなのよ。」
母は、不平をこちらにけして向けず、そう言ってくれる人なのが本当に幸いです。
 
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「ねー。明和電機のクリスマス コンサート、行きたい?
 オタマ袋もふたつ作ったし、会場でぷーぷーやろうよ?
 “社歌”と“地球のプレゼント”、一緒に踊ろうよ?」
などと夫を誘っている(どうやら断られそうー)、脳天気なあらふぃふおばさんの自分。
 
こんな時間は、でも、多分、そろそろ終わりになるかもしれません。
平均的な統計をとれば、人生半ば過ぎ。これから「失うもの」が多い時期を迎えます。その山をどう越えていくか。
「世界」としっかり関わり。柔軟にきちんと傷を負い、でも気丈に越えていける大人なおばさんになりたい。
 
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社長の「ピラミッドなう」。反響大きかったですねー。
ラクダに乗って、オタマトーン ジャンボを奏するの図。絶対に放送して欲しいです、NHKさま。