あいうえおのいえ問題1

オタマトーンは、「両頬」を押さえることで「口」を開閉させ、ブー、というシンプルな電子音を「わうわう」(または「うぉうぉう」)と変化させるのが楽しいです。
「わうわう」のことを、フォルマント、と言うそう。
フォルマントをもつことは、音がヒトの声のように聞こえる条件なのだそうです。
オタマトーンはフォルマントをかけることができるので、その容姿だけでなく声にもキャラが宿っているのですね。
 
あれ。
クルクル、きみは「あ」と「お」と「う」に近い音は出せるのに。「い」と「え」は全然しゃべれないよね。
どこに落としてきたの?
 

 
先日チャリ通勤中、そのことが頭に浮かび、母音を実際に発声しながら自分の口の状態に気をつけてみました。
(あやしいおばさん;)
 
声帯をふるわせながら、ノドを開放してすなおに口を開けると、「あ」「う」の発声ができます。
「あ」の状態から、口を意識してすぼめると「お」に近い発声ができます。
問題は、やはり「い」と「え」ですね。口を意識的に横に広げて、「い」「え」を発しています。
 
単に口を平たくすれば、「い」や「え」になるのかな?
 
そうではないみたい。
 
オタマトーンの口は、十分に平たいですが、「い」「え」にはならないです。
 
素直に出てくる他の母音と何が違うのでしょう。
意識を集中。
「い」「え」のときには、頬に力を入れ、口の両端を引っ張り上げります。
それだけでなく、胸の内部上のほうのどこかにも力がはいっているかな。
 
ええと(行き詰まる)。
母音発声のメカニズム。人間工学的に基本事項のような気がします・・・明らかにされているはず。
< ネット検索 >
意外に一般的な情報が少ないようです・・・。
 
まず見つけたサイト
OKI研究開発関連のページ
http://www.oki.com/jp/rd/ss/speech.html
 
母音の波形に注目。
フォルマントがあることがよくわかりますー。
 
「い」と「え」には他に比べ、全体的にとても細かい振動が多く含まれていますね。
このような振動を加えるフォルマントを行っているということでしょうけれど。
そのメカニズムは? 口に近いどこかごく狭いところで共鳴させて音をつくっているということかな。
 
さらに検索すると。
ちゃんと発声のメカニズムを研究されている大学の先生がいらっしゃいました。
http://www.gavo.t.u-tokyo.ac.jp/~mine/jikken/speech_interface/kaisetsu.pdf
むむむ。
http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/conf/2007/data/pdf/100336.pdf
と、とりあえずURLをメモ。
 
明和電機社長が、先日 Twitter

リード楽器は現在、人間の肉体の共鳴を最大限利用する。しかし声の機械装置を作る場合、その細やかな共鳴体を利用できない。直感だが日本民謡地歌に、その突破口がある気がする。

と発言されていました。
地唄・・・。上記情報との関連から言うと、えーっと。
 
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もちろん、ただただ明和電機「ボイス計画宣言」に絡め、上記のような稚拙な考察を楽しんでいるのです。
知らないこと・解らないことがいっぱいです。
先は長いわー。くっ。( <− 喜んでいる)