デザインの骨格1

自分は絵を描くことで成り立っている、と若い頃から思っていました。
それが単なる空想的自負であることは、もちろん自覚していましたけれど・・・。
 
絵を描いていないときも。絵を描くように見る。
視野にはいるものを、絵を描く気分で受け止めてる。
絵を描く感覚で世界を愛でる。
それは身体的な感覚で。悦楽が指先に降りてくる、というか。
 
・・・それだけの自己満足。ただ受動的な。
 
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昨年、明和電機「社長設計室」や、ハイパーにご活躍されているプロダクトデザイナー山中俊治さんのスケッチをブログで拝見し。
 
スケッチを行うことが、創造的思考のツールとなること。
スケッチを通して、内的世界からモノ自体の表象へと能動的に結ばれていく奇跡。
 
それを知り。
別次元だぁ。と驚いたのでした。
 
(今から訓練すれば、その境地をごくわずかでも知ることができるでしょうか。)
 
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その山中さんの、画も写真も文章も素晴らしいブログが、美しい本になりました。
しかも手ごろな価格でっ。

デザインの骨格

デザインの骨格

 
「紙に縦書き」が真にうれしい世代です。
ゆっくり読もうと思っていたのに。あっという間に読了してしまいました。