青という色は、一般に・・・好感度が高いので。
図資料をつくるときなど、つい、頼ってしまいがちな色です。
青が好まれる背景。
やはり、空の色、水の色への憧憬でありましょうか。
実体のない空間が見せる光の色。
10年以上前に買ったこの本を久しぶりに再読しました。
- 作者: 小林康夫
- 出版社/メーカー: ポーラ文化研究所
- 発売日: 1999/10
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
東大で表象文化を教えている教授先生の本で。
青にまつわる美術史俯瞰というのが、本でも述べられているように、無理ありますから。
買った当時は、読みにくかったなー。という印象でした。
今回、読み返して・・・。人の色への思いは尽きないのだな、と。
明和電機を好きになったら、「青」に対する思いがすこし特別になってしまったみたいです、当方。
上記本では、特に前半に興味深い記述が多かったです。
内容を拾い出しメモ:
・青は古代、深い夜の色:死の色だった
・水色、空色は空間の色、媒質あるいは環境の色、地とは対照的な天空の色
・青の顔料:ラピスラズリ(瑠璃)はとっても高価だった
・古代中国の五行で、青−>東・春、若さ
・マリアさんはたいてい青いマントを来てる。マリアさんの名前のなかには海がある
*****
若いころ、青い/煉瓦/を積む という観念が気に留まり、そのまんまの水彩画を数枚、描いたことがあるのを思い出しました。
探したところ、カビ臭いポートフォリオから2枚でてきました。
残していたところをみると、気に入っていたみたいです。かいた絵を、というかその観念を。
左の絵は19歳のころ。「Someday」というタイトルを付けた記憶が;