明和電機ご一行さまは、無事チューリッヒに到着されたようです。
ヨーロッパでのご活躍に、期待! 声援!
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明和電機のナンセンスマシーンたちが、原発というナンセンスマシーンの電気で動いていたことに最近気がついた。くっそう、今のところ向こうの方が上手だ。<3月29日 明和電機社長@Twitter より>
昨日、チューリッヒ連邦工科大学の学生や教師だったこともある、アインシュタインが発見した「式が主役」の本を読みました。
E=mc2――世界一有名な方程式の「伝記」 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
- 作者: ディヴィッド・ボダニス,David Bodanis,池内了(解説),伊藤文英,高橋知子,吉田三知世
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/09/22
- メディア: 文庫
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E=mc^2
真空中における光の速さは 299,792,458 m/s。とっても速い。
この値を二乗。質量にこの値をかけるとエネルギーになる。
光の速さなんて。さらにそれを二乗した値なんてとてもフツーの感覚では付いていけない。
原子力エネルギーの、人間にとって根本的にナンセンスなところ。
この式を教わったのは、高校の物理の授業でした。
地方の高校には珍しくアカデミックな雰囲気をまとい、ちょっとフクロウのような容貌の京大物理学科出身だった年配の先生が行う授業は。
受験に特化されていた他の教科とはちがい、のどかにゆっくりと進められました。
原子の構造や。光の性質の粒子と波動の二重性や、上記式 E=mc^2 。
それから、放射線の出る仕組みと特性。アルファ線、ベータ線、ガンマ線の説明。などをひととおりされたあと。
「だから、高濃度の放射性物質を大量に使用する施設なんて、作るべきではなかったのですよ。そもそも、それらが一定量以下になって初めて、生物が地上で生存できるようになったのですから。」
と淡々とおっしゃて、それらの授業の締めくくりをされました。
その先生には珍しかった主観的なものいいが気に留まり。その言葉を反芻して納得し。
その後、原発の事故等が報道されるたび、それと同じ意見であることを心で確認していました。
若いころは、原爆実験反対の集会や署名や。住んだ街によっては反原発関連の学習会等に出席したことはあったけれど。その程度ではなんの免罪にもならない・・・。
せめて、この方の以下の記述と同意見であることは、記しておこうと思います。
内田樹氏のブログより
http://blog.tatsuru.com/2011/05/08_1052.php
テクノロジーは価値中立的なものである。
テクノロジーに良いも悪いもない。
でも、愚鈍で邪悪な人間たちに原子力テクノロジーの操作を委ねることには反対する。
そして、「愚鈍で邪悪な人間たち」というのは端的に「人間というもの」と言うのとほとんど同義なのである。