眼に見えない感覚をイメージで表現する

先日の夕刻、明和電機社長が twitter で、嫌いな食べ物と好きな食べ物を食べたときのイメージを描く、という企画をされました。
意表をつくスケッチが何枚も紹介され、おもしろかったです。
発想スケッチやフィーリング可視化関連の思考からの流れだったのかしら。
 
当方は、はじめに社長の意図を掴み損なってしまい、うまくおえかきできなかったのでした。
(脳ミソの回転がゆっくりめなので、twitter ペースにはなかなかついていけないのんー;
 
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お布団のなかにはいって(おばさんの夜は早い)。
見えないものを絵で表すのはすごく難しいなぁと、ぼんやり思いました。
 
わたしは基本。「見えたもの」しか描きません。
認識ベースのおえかきしかしてきませんでした。それがイサギヨイとさへ思っています。
苦労し考えてイメージを捻出する、という作業を厭っているだけかもしれません。
 
でも。イメージで思考する。思考して描く。って、なんだか世界が広がりそうです。
と、この歳になって感じさせられているわけで;
 
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朝、起きて、ふともう一度考えたら、今度は素直にイメージが下りてきました。
 
嫌いな食べ物:コンニャク
食べたときのイメージ:流れに逆らって勢いよく回転する水車。

他にも、生卵の白身や、溶けかかったワカメが嫌い。味というより食感がダメです。
原因: 幼少のころ、大量の痰がノドに絡まってこみあげ難儀した経験があり、それがトラウマになったようです。
 
好きな食べ物:カレー
食べたときのイメージ:広い露天の温泉にみんなで入り、ぽんぽんあがる花火を見ている。

花火一つ一つが、カレーに使われているそれぞれのスパイスの刺激なのかもしれませんw。
 
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おいしい感じ、に色をつけたのは。
おいしい体験を、自分がとてもカラフルに感じるからです。
夢でおいしい食事を体験するとき。味覚があるだけでなく、その夢は必ず食べ物中心に色つきです。
 
昨年、雑誌「ユリイカ」のB級グルメが特集された号で。
國分功一郎先生(若い思想学の先生)が、『味わうに値する食事には大量の情報が含まれている。』と書かれていました。
 
情報量を逃すまいとして、感覚器官が精いっぱいがんばるのでしょうか。好きなものを食べるときは。
カラーの絵は、モノトーンの絵に比べて情報量がすごく大きくなりますからねっ。