縄文土器/岡本太郎

岡本太郎というと。
わたしの世代では、まずものごころついたころに大阪万博があり。
その後の「芸術はバクハツだ」など、クラスで何人かマネしてふざける悪ガキがいて。
「芸術は爆発ですか。」と揶揄する大人がいて。
周囲からの賛否両論を含め、表出の騒々しさをまず思い浮かべてしまい。
じっさい、そのお仕事について考えることはあまりありませんでした。
 
岡本太郎氏が、縄文土器の芸術的価値を広く世間に広めたのだそうです。
 
そう言えば、昔。
図書館から借りた本に、氏の縄文文化への憧憬と、それから結びつく「鐘」制作過程について書かれていました。
子供心に、すごくおもしろい企画だなー、と興味ひかれ、繰り返し読んだことを思い出しました。
 
氏のカラフルな文字作品も好きで。新聞に連載されているのを楽しみにしていましたっけ。
 
氏の彫刻作品の傾向。日本人はすっかりなじんでいます。
なんだかかわいらしい造形。
今の日本現代美術のメジャーシーンとも言える傾向そのものに直接つながっているのかも。
 
そして。
「グラスの底に顔があってもいいじゃないか。」
顔、でした。
作品中に顔が頻繁に現れます。どなたかの傾向と同じです・・・。