百人一首イラスト

家には、百人一首の解説本が何冊かありました。
当方のお気に入りはコレでした。

解説 百人一首

解説 百人一首

見開き2ページをつかって一首ずつを解説する、この手の本によくある体裁です。一首につき一枚、手のかかったイラストが掲載されています。
子供向けでは全くなく、むしろ大人向けなイラスト。
シュールなもの。ロマンチックなもの。ブラック・ユーモアをたたえたもの。今思うと、その表現の深さは異様なくらい。一枚一枚が芸術作品として成り立っていました。
 
これがとてもおもしろく、何回ながめても飽きませんでした。高校生になる頃まで、これらのイラストにひかれ、何度も繰り返し読んだ記憶があります。
 
数年前、古本屋で見つけ、懐かしさのあまり購入しました。
夫に見せると、著者の先生の名前を知っているそう。直接は教わっていないけれど、出身N高校の伝説的な先生だったそうです。
解説する文章も、柔軟で楽しく、文法や歴史背景的など充実した内容で、とても質が高いそうです。国語の先生をしている友人に教えてあげたら、喜ばれました。
 
調べると、イラストをかかれた方は著者の教え子で、もう亡くなっていらっしゃいます・・・。
 
ちなみに、この本の初版は昭和49年。そのころに父は買ったのでしょう。
現在では150版を越えています。
150版! 隠れた定番本の名品だったのですね。
 
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百人一首でイラスト、は。
この本への思い入れです。
 
てか。
百人一首で「ジョイフル明和」て、当方ずれていますよね・・・。f^_^;