イメージ・コンバージョン

19日土曜日の夜は、こちらのイベントへお邪魔してきました。
イメージ・コンバージョン・ナイト 音による映像の<改造>実験 -
 出演:一ノ瀬 響 / 鈴木 治行 / ヲノサトル
 会場:音楽実験室 新世界
http://blog.goo.ne.jp/wonosatoru/e/d02e429a6d243c99f2c859375783a860
 
既製の動画映像に、オリジナルとは別のサウンドを同期させるという、実験的なライブでした。
 
最初はヲノサトル氏。
映像は、古い邦画。モノクロで、一部に着色がされています。
ええとストーリーは。前半は登場人物が次々に死んで、後半は地獄の描写(ざっくり)。
帰ってから調べたのですが、1960年制作の「地獄」という映画でした。
映画の展開が突飛すぎ、目が丸くなりました。そのエグくおどろおどろしい映像に合わせ、ヲノさんが電子楽器を演奏されるという・・・。
映画は、30分程度に編集されていました。調べたところ、もっとエグい場面もその映画にはあるようです。
 
演奏するヲノさん、ノリノリでした。映画のなかの俳優や女優さんたちも、のりのりに演技されているよう感じられました。(たぶんオリジナル音声で見るよりも。
 
鈴木治行氏は、格闘技の放送映像?を使われました。
オリジナル音声を使い、それを加工したり音をかぶせたりおきかえたり・・・。
当方、格闘技の番組はほとんど見たことがありません。人生上、とても稀な機会となりました。
 
一ノ瀬響氏は、チャップリンの「独裁者」のなかから、映像を一部、スローモーションや繰り返しの加工をして用いられました。
ひたすら、美しく哀しい・・・。
 
出演三方のMCは、全くありませんでした。ヲノさんだけが簡単なあいさつを二言三言。
 
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映像系のイベントということで。スペクタクル映像苦手を自認する当方は躊躇があったのですが。
・・・予想通りでした。
想像以上の「強い映像」が用意されていたということもありますが。
映像にもサウンドにも、若干びくびくで集中に著しく欠け。
もったいないことにも、後で脳みそを探っても、生々しく残っているのは映像の印象的なカットのみ。それらに視覚記憶を侵された感じ・・・。
 
映像と音声の関係をゆかしく感じたのはたしか。
当方、ただチキンなだけかもしれない。
でも、めげてられないー。
 
改めて考えると、自分にもっと準備ができていれば、もっと楽しめたのではないかとも思いました。
映画「地獄」の場面ごとのシチュエーションや登場人物間の関係を知っていれば、サウンドの絶妙さがさらに際立って感じられたと思う。
格闘技試合について、知っておくべき基本的なポイントを押さえていれば、もっと音による映像世界変化を堪能できたかもしれません。
恥ずかしいことに、「独裁者」さへ見たのは小学生のころで記憶が薄く・・・。女の人の映像が映画のどこで使われたものなのか思い出すことができず、それが気にかかってしまいました。。
 
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あの休みなしでお忙しいヲノさんが。
お子さんがいらっしゃらない時間帯に。徹夜などし、あの映画映像のサウンドを探求・構成、仕込んでいらしたんですね・・・。