EDELWEISS PROGRAM」再読了

EDELWEISS PROGRAM」再読了。
(すこし詳細に読み込んでみた覚書)
 
括ってしまえば、SF的な要素を含んだメルヘン、おとぎ話。
魔法の要素や夢想的な展開があって。口承をうつしたかのように語られる。
子供向けのように解りやすく未発達さをまとった物語展開をするも。18禁的要素を含む。
 
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メスが地上につくった「末京」。
オスがつくった「月宮」。
それぞれのなかで相対的に詳細に説明されるのは、
 そのつくり。
 そこで生産されるモノについて。
 性欲処理方法。
 
白いオイルからつくられるプラスチカは、消費されどんどん捨てられます。
ガラスの子宮からつくられるオルガティカは、リサイクルされます。
 
ヒトを含む動物は、オスだけがオルガティカで誕生。
 
ボクの物語が3つ。
 母性にあこがれ「月宮」を抜け出し「末京」へ行った庭師「ボク」のエピソード
 「末京」にすむ男娼「ボク」のメスへの反乱エピソード
 「末京」(地上)を終息へ向かわせる賢い「ボク」のエピソード
 
世界を客観的に見る視点(神の視点)から書かれています。
しかし、「ボク」の受ける感覚については、主観に近い表現で比較的細かく述べられことがあります。
「ボク」以外の登場人物は、ほとんどが集団であり、ごくあっさり描写されるのみです。
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以前の電協ジャーナルに、『エーデルワイスは、感情を犠牲にして作っていた』というようなことを社長が書かれていました。
最近のあるイベントで、『エーデルワイスは、感情を大切にして作った』というようなことを仰ったそうです。
どちらも本当なのでしょう。