パリの明和電機

最新号「明和電機ジャーナル 02 Aug 2013」。
『特集:パリの明和電機』と銘打たれています。
 
表紙は、モンペリエのオペラハウス内に立つセーモンズさんの胸から上のアップ。
彼女の声帯まわりの機構がよく見えます。

 
充実の内容です。以下、要約してちらっと紹介。
 
冒頭4ページにわたり、ブランカ・リーさんチームによる新作ダンス「ROBOT!」について、豊富な写真と共に詳細に紹介されています。
ダンサーの肉体と明和楽器との対照が美しい。
曲のほとんどは公演カンパニー音楽監督:タオさんが作曲されたとのことですが。
明和電機の「エーデルワイス」と「サバオのメケメケカーニバル」がつかわれているそう。めけめけ…。
 
その後2ページが、公演に用いる製品開発について。
使命は「絶対に壊れない」12台の楽器、プラス、デカサバオやフロイスくんをつくること。
・部品を全てCAD設計
・できるだけ外注
MIDI−ACインターフェースを全て楽器内部におさめる
 
そして4ページ分、社長のフランス滞在日記です! 字が小さい(当方、老眼はじまってます)。テキストも写真も貴重です。
「ROBOT!」リハーサル期間中、社長がされていた主な作業を書き出してみました。:
・ダンサーが酷使する「ボディスイッチ」をガムテープとアルミホイルで試作(スイッチが入るとベルが鳴ったりするらしいです)。改良。本制作。
・配線の工夫、固定、チェック等(ブランカさんから配線の整理係に任命されたとのこと)
・使用する明和曲のMIDI打ち込み
・楽器の梱包・移動・セッティング・動作チェック・撤収(主に担当エンジニアさんへ作業指導)。チェックポイントの書き出し
・音響さんとのやりとり
・ぎりぎりまで調子の悪いセーモンズさんの不調原因究明、調整修理作業
・壊れた明和楽器部品の修理、改善。パンチ君の頭にウレタンを詰める、サバオマスクの改良等。
明和電機カタログの入稿(フランス語で)
・新たにフロイスロボ(オレンジ色)を一体作成
・上記作業に必要な物資の買い物等
・小道具のコントローラー(大)の作成
MIDIインターフェースをひとつ作成
・香港で展示するバウガンの図面作成
・取材対応
 
書き出していて、途中、涙目になってしまいました(感動と老眼)。
おつかれさまでした社長…。
 
で、2ページがJapann Expo について。
裏表紙を含む3ページが、その他のイベント報告やお知らせです。
 
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ファンクラブに入るという意識はない方でも。
明和電機にすこしでも興味があるなら、なんとかして手に入れて絶対に読んだ方がいいです新・明和電機ジャーナル。
http://www.maywadenki.com/denkyo/denkyo_about/
 
たくさんの人に読んでもらわないと本当にもったいないです…。