芸術と個人と。

当方のおえかきの師匠(芸大卒)は「芸術」という言葉に対しはばかりをもっています。 
 
当方は特にはばかりは持っていないと思います…。
「芸術家」と名乗る人をそうなんですねと認めること、全くやぶさかでありません。
 
でも「これが芸術です」「アートです」と差し出されたものが、芸術なのか、アートなのかどうかは、さっぱりわからない。確信が持てません。
 
個人的に確信できるタイミング/経験、ってあるのかな。
 
単純に「わからない」とわざわざ言うのも、心情的にちがうのです。
 
人間個人由来なのに、社会での位置づけなんだな、「芸術」「アート」。
 
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美しいと感じるものを恣意的に生み出してきた人間の術を「美術」と呼ぶのはほとんど躊躇ない。
 
好きだ、という感じにはもっと躊躇がない。 安易だとしても「感動っ」という感じにも。
 
・・・「感じ」、というのが、単に自分の嗜好にしか基づいていないのなら、なんだかなー。
 
文化とか社会での位置づけが、住人の心を惑わしている気もする。「芸術」「アート」。
 
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主観と普遍。
こんなんで悩むのだから。
カントの判断力批判《初心者向け解説本》をもう一度読も。
 いいご本。ないかしら(緩募中)。