北代省三氏

昨日は、ふと思い立ってこちらの企画展へ行ってきました。
 
川崎市岡本太郎美術館
企画展 「かたちとシミュレーション 北代省三の写真と実験」 展
http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html
 
先日、世田谷美術館実験工房展」を観て。
 かの「実験工房」がこのようなテイストだった理由はこの方の存在が大きかった気がする...、
と気になって仕方なくなりました。 
 
北代省三氏。
実験工房展」を拝見し記憶が蘇ったのですが。
抽象作品『回転する面による構成』の大きなバージョンと。
鳥の羽根を連ねたような金属製モビール作品『蝕る日の軌跡』。
国立近代美術館ででしょうか。これまで何回か拝見しています。好ましいものっ(自分の趣味にとても合うもの)、として見ています。
 
今回たずねた企画展は、写真作品が中心です。
氏が写真家として活躍されたのは、当方の生年前後。
幼少の頃からこの方の写真を、印刷物で何回も見たことがあるはずです。
 
写真のことはよくわからないのですが。非常に凝っています。
モチーフも素晴らしいんです。
当時の、集積回路基板などを撮影されたりしています。
 
氏が職業写真家から足を洗ってからの、手作りのカメラや、模型飛行機などの作品も興味深く。
特化した工房をお持ちで。
機器類を納める木箱や、制作するための美しい装置なども手作りされていて...。
 
そして、いろいろなことを多角的に思索された方らしくて。
きっと、膨大なテキストを残されていて。
たぶん、エピソードも欠かさなくていらして。
 
ほんとに興味深くおもしろい。
つい、明和電機社長と比べ考えてしまいます...。
 
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今年の秋は、「実験工房」。
 
 佐藤慶次郎展@はけの森美術館
 実験工房展@世田谷美術館
 そして今回。
 
都心へ出て、さらにそこから郊外の美術館へ。北関東からはるばるー。
鑑賞に集中できるよう、それだけを目的に観に行くこと。
いずれの美術館も、規模がちょうどよく、よい環境にあります。
 
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今年。
ICCでペ・ラン氏の作品と「時折織成」に感じ入ってから。
実験工房」へ至るこの感じは。つまり「マイ・ブーム」なのでしょうねっ。
好きと思えるものが心の中でくっきり形を成してきて拡がったのが、とてもうれしいです。