ウケる能力

「ドリフ」も見せない堅い両親のもと、お笑いにほとんど興味なく育ちました。
子供の頃は、ウケ狙いで騒ぐ男子を、白い眼でにらむ女子でした。
TVで漫才やコントを見ても、なんとなくしらけた気持ちになるだけでした。
 
でも、三十路に近いころ大阪に転勤。そこで接した知人の影響でしょうか。ある日、突然、「ウケる」ことの価値に気づいたのです。
他人とのコミュニケーションは、おもしろいことを言って、ウケて、なんぼ。
 
それまでは、笑いをとることにそんなに価値があるなんて考えもしませんでした。
しかし、気づくのが、人生だいぶ遅い・・・・。
 
さて、夫は。見た目も性格も、おもしろさとは程遠いヒトです。
しかし、大阪文化圏出身であるのが杵柄。お笑い大好き。
そんなに好きなんかい。実は、気づいたのは、結婚十数年目にしてようやくここ数年のこと。
お笑いの番組をつけていれば、バカ笑いしながらいつまでも見ています。
それにつられて、最近、わたしも積極的に楽しめるようになりました。
「ウケる」を提示・演出できる人の才能と頭脳、精神力・コミュニケーション力を本当に尊敬します。
 
何が言いたいかというと。
お笑いを楽しみ、ウケ狙いに応じることができる準備ができたのは、比較的最近で・・・。
もう、よいパフォーマンスに対しては、エンジン全開でウケる気満々です。(<− 何か間違っているかもしれない。)
 
そして、その能力がなかった若い頃では、「明和電機」の魅力に気づかなかったのだろうな。
 
結論:歳はとってみるものです。