カント:倫理の問題

カントの思想についてはこれまで、「純粋理性批判」の概要的なものを、ぼぅっと鑑賞することがほとんどでした(なかなか素人の頭には入らないのですが;)。
認識や理性の問題が扱われていて、カント哲学の基礎を成すところです。
科学的に世界をどう捉えるか。カントの「認識論」は、理性の使い方が気持ちよく腑に落ちるのです。
 
最近「判断力批判」にも興味が出てきました。
こちらで「美」の問題を扱っているからです。
 
ところで。
カントの初心者向け解説書を読んでいると、上記ふたつの間に「実践理性批判」が必ず出てきます。
ここでは、「倫理」「道徳」の問題が扱われます。
 
この部分が辛くしんどい。
わたしは、どうやら、この分野に対してこれまで「見ないフリ」をして生きてきたフシがあります。
人生への態度を決めるこの領域で。わたしはその時々に、ただ反応してバランスをとることだけに終始し、自分や世界を直視してきませんでした。多分、意図的に。
 
カントの「理性」と「美」に関する論考の間に、「倫理」についての論考が現れたのは、深い意味がありそうです。
 
・・・がんばって読むしかありませんね。生じるだろう「葛藤」をできるだけ飲み込みながら。
 
現在読んでいる参考書:

カントの哲学―入門と概説

カントの哲学―入門と概説

 
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BTW.
海面すれすれを低空飛行。がモットーでした。
シンプルに操縦に専念できて、費やすのは最小限のエネルギー。
が、最近、バランスを崩してます。
明和電機」へ対する愛(?!)が原因でしょうか。
偏向して滑空したり、グラグラしたり。多分、かなり不安定なことになっています。そして、それさへちゃんと認識できていません。
こういうのって。自分を見失っている、と言うのですよね;
だいじょうぶかな。(だいじょうぶかな、なんてこと考えるキャラぢゃ、絶対、ないのですが自分。)
周りや世間へ(あまり)迷惑をかけないように。それだけはちゃんと心しないといけませんね。