作品維持保管/皿回し

先日、Twitter で、朝日新聞の次のようなニュースが話題になっていました。

名古屋市が1992年度に約7400万円で買った現代アートの巨大な作品が、10年余り、名古屋国際会議場の地下駐車場に箱詰めのまま置きっぱなしになっていることが、名古屋市オンブズマンの指摘でわかった。展示に大がかりな設備が必要で、持て余したようだ。関係書類は破棄されており、なぜ買ったのかの詳しいいきさつも、現在の市の担当者にはわからないという。

公的に購入され死蔵されている美術品、たっくさんあるように思われます。
現代美術作品は、そのとき限りで企画展示されるものも多いだろうけれど。たとえば、美術館の常設展示から消えていった作品たち、あれらは今、どうなっているのかな?
広い壁面や部屋ひとつ使うような作品も多いし。
メディア・アートの場合、せっかく保管していても、根本的な動作システムの基礎(OSや通信プロトコル等)が変化していて、再現展示不可能ということも今後さらに出てくる気がします。
美術品は、展示する場所と技術、知識、それに予算がなければ、死蔵され、朽ちていく他ない・・・。
 
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明和電機」の作品群。オリジナル作品は全て売らずにアトリ工に保管され、「皿回し」のように自らメンテしているのだと、以前、社長がブログに書かれていました。
http://maywa.laff.jp/blog/2009/10/post-b28b.html
 
想像すると、壮絶です。
明和電機」の作品は、メカニックなマシンだから、パーツを代えるなどして維持管理が可能なのです、というような話をどこかでふとおっしゃられていたような・・・。
社長:土佐信道さんは、上記のような問題を全て見越した上で、その初まりから筋を通されていらっしゃるのでしょうね。すごいですね・・・。
 
初心者ファンなので、以前の作品をこの眼で見たくてたまらないのです。安易な、安易な希望。やはり、鑑賞者はキラクだ。
この記事を読み返し。まるで遊園地の「コーヒーカップ」に乗っているかのように、皿回しの上部表層:お皿の上の作品群をくるくる楽しむ鑑賞者を頭に浮かべました。(描こうと思ったけれど、うまく描けませんでした。)
 
セーモンズさん。満身創痍なのを、丁寧にお手入れしてもらったようですね(Twitter による)。未来館展示のためでしょうか、スペイン公演のためでしょうか。
 
彼女の生歌を聞く夢。近いうちに適うのかな。そうだったら、うれしいな。(<− つくづく、初心者ファンは、安易なのです。)
 
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そう言えば、「事業報告ショー」で、スペイン公演は久しぶりに大掛かり、とおっしゃられていたような。7月10,11日と言えば、すぐですね。
わー。梱包とか発送準備が大変そう・・・。