時間あれこれ: 音楽と時間と空間と

音楽を聴くと、時間ってなんだろう、と不思議な気持ちになります。
 
流体を媒体として伝わる波動。
その振動特性の変化を載せ、わたしたちに届けてくれる「時間」の経過。
わたしたちが得た「聴覚」。
アプリオリに持っているとカントが保証してくれた、「時間」を直感的に認識する能力。
 
ただの波動=音の組み合わせにずぎないのに。なぜこんなに気持ちよく美しく感じることができるのだろう。
・・・ともあれ、音楽が音楽として聞こえる世界でよかった。
 
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ヲノサトルさんの曲(所有しているのはまだポップス分野だけですが)には、・・・音楽立体構成のプロ?でいらっしゃるのですから当然なのですが、「空間」=音の配置が非常に強く意識されていることを感じます。
(部屋の軟弱なオーディオではなく、携帯型プレイヤーで聴くほうが吉。これまでは付属のイヤフォンで十分だったのですが。今度、普通にちゃんとしたヘッドフォンを買おうっ。)
 
音が表現する空間。二個の器官(両耳)から得られる情報から、そしてその時間的な変化から、脳が絞込み、無自覚に推定し、認識する空間。個々の音の配置を認識・判断することから、クリアに立ち上がる仮想三次元空間。
音楽については無知ですが。そこでぼうっと魂が遊ぶのは割と好きです。
>(自分はひょっとして、現代音楽などと言われる分野についても感覚的に鑑賞する才能があるかも。などと勘違いしかけています;)
 
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「音楽」については、強いあこがれがあっていろいろ考えるのですが、まとまりません。
 
振動の時間的変化が聴覚にもたらす効果の、組織化と形式化と多様化と凝縮を目指す文化。歴史的にみると、音楽の枠はそういう位置づけなのかなぁ、と今は漫然と夢想しています。