システムとの関係

明和電機代表取締役社長:土佐信道さん。エジプトより帰られてから、時々、宗教や神、信仰に関するツィートをされてます。
とても触れにくい話題ですっ。
 
でも、すごく興味深い。
社長のことですから、自らの活動に関する思索をされているに違いないと思うのです。
 
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宗教は、人類が必要とし、ヒトの脳が作り出して発生したシステム。
そして、枝分かれし変化しながら続いてきたシステム。
ヒトは、宗教的な場や宗教的なものから、完全に離れることは不可能だと思う。
 
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家族関係からはじまって、国家や宗教、社会制度、経済制度など、さまざまな種類のシステムがわたしたちを囲んでいます。
近代以降の芸術、特に文学や美術の作家や作品には、それらシステムからの個人の逃避、あるいはシステムとの対峙、をテーマにしている割合を多く感じます。
現代日本でも、そう。
 
でも「明和電機」は、少なくとも見え方は全然そうじゃない。
家族、昭和的工業形態、現代日本の流通経済、等々のシステムを、表出手法や実際の活動へ当初から全面的に利用して活動を開始。継続されてきました。
 
さらに、代表者が「神になりたい」とか「王国をつくりたい」とか「メタ化しないかな」とか、その時々の要所で言われていますw。
既成システムを利用しながら、実は滅茶苦茶に孤高。
・・・システム開祖さま指向?
 
そして作品の傾向は。システムとの関係で行くと。
逃避でも対峙でも、また迎合でもなく。
古典的かつ高度に個人的でありながら、まっすぐ「狭間」へ向かっています。
(・・・多分。この辺り「明和電機的進化」につなげられるのかな)
 
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明和電機はすでに"あがった"企画です。」というような内容の土佐信道さんの発言を、アーカイブをあさり始めた頃から、いくつかのWEB上の記事で読んできました。
ファン初心者でも、それはごく納得できることです。(ファン心理とは、若干、裏腹しますが;)
 
明和電機について、社長がたまに、ふと、
 最初から破綻を抱えていた。
とか、
 作戦を立てすぎておかしなポイントまで来てしまう。
などのようなことをブログその他でおっしゃているのがおもしろいです。
 
なんて素敵な複雑さなのでしょう。
(ファン初心者の気楽さをおゆるしください!)
 
社長はどこへ向かわれるのでしょうね・・・。