ドガ展

ドガ、好きです。
土曜日に行った、横浜美術館ドガ展」。
ドガをまとめて見ることができる機会はほとんどないので、今回の企画展は楽しみにしていました。
 
この人は、本当に人を描くのが上手です。
色つかいの上品さも、背景処理も申し分ない。
また、彫塑をあれだけの数、見れると思っていませんでした。よかった。
 
同時代のマネも好きです。マネの絵は「企画」が素晴らしい。
一方、ドガの絵は、もっと個人的に成り立っていて、対象への距離感が興味深く、とにかくセンスがあって上手い!
という印象を持っています。
「上手い」という語彙をわたしなんかが使うのは、ひどく可笑しいんですけどね;もちろん。
 
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頼まれて肖像画を描くことはなく、自分の描きたい人しかモデルにしなかったというドガ
 
最近、社長おえかき?をぱふぱふ楽しみながら、全然スキルがついてこないことを痛感しています。
人物を描くのなら。ドガのように描きたい。(<−言うのはタダ)
 
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横浜美術館。初めて行ったのですが、展示方法等が垢ぬけずこなれていないのに、すこしびっくりしました。
(東京の大美術館の最近の傾向に、慣れすぎてしまったのかもしれません・・・。)
そのなかで、ドガと同時期のフランス写真を展示した写真展示室がとてもよかったです。
ドガ展から直接あのスペースへ誘導されたら、興味深く見る人がもっとたくさんいるでしょうに。もったいないです。
 
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わたしは、素描やデッサンを見るのが好きです。
その人が、鉛筆や筆等を走らせた「気分」を、すごく感じることができるから。
 
ドガの素描、すごくよかったです。
 
紙を、水彩のブルーや褐色などの中間色であらかじめ色を付け。
鉛筆で影を付け、ホワイトで明るい部分を描く手法のものが多くありました。
 
これって、「明和電機」ボイス計画一連のドローイングと同じ仕組みですよねっ。
ダーマトグラフでのデッサンはあきらめかけていますが。これはマネしてみようー、ぜひ。