佐藤忠良展1

昨日、「佐藤忠良展 ある造形家の足跡 」@世田谷美術館 へ行ってきました。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
 
若いころはあまり彫塑に興味がなく、美術展へ行っても、彫刻のコーナーは駆け足だったり素通りしたりすることもありました。
 
彫塑へも興味があるかな? とはっきり自覚したのは、ここ5年くらいのように思います。
昨年は、朝倉文夫展を観て、安曇野の禄山館へ行って。で今回の佐藤忠良展。
日本近代以降、西洋の技巧を学んだ彫刻家たちのあくまでも日本的なものに題材を求めた系譜。
とにかく真面目で質が高く、見甲斐がすごくあります。
 
自分の鑑賞の質が変わりつつあるのかもしれません。
彫塑の表面という境界/膜をはさみ、視覚の触覚的な部分を想起しはたらかせ作品と相対すること。
ガラスをはさむように、断絶の両側で対峙すること。
 
すこしでも、その境地にはいることができるようになったのなら、うれしいな。
昨年、明和電機社長ブログを読んだ影響だわっ。
 
佐藤忠良展。よかったです。
掲示されていた氏の言葉にありましたが。
すぐれた彫塑作品には「時間」と「空間」がぎゅっとこめられているのですね・・・・。