ニュージーランドの飛べない鳥

つくば学園都市は松林が多いです。もともとは、戦時くらいまで松ヤニを取るために植栽されていたのだと思います。
社長におもしろがっていただけるのなら、その辺の松の木にも登るかもしれません、わたし。
(でも、飛び降りはしませんよねー。間違いなく骨折します。
 
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5月1日、「NHKスペシャル」でニュージーランドに棲む鳥の特集番組がありました。
http://www.nhk.or.jp/hotspot/sp/schedule/program_04.html
 
ニュージーランドには、コウモリ以外の哺乳類はいませんでした。
(今はヒトが持ち込んだ種が野生化しています。)
大陸から分かれる際、一回、完全にちゃぽんと海に沈んでいた期間があったからでは、と学者さんたちは言っているそう。
そして、飛べない鳥、がたくさんいます。
 
鳥は、恐竜のあるものから進化していったと考えられていると聞きます。
明和電機代表取締役社長:土佐信道さんが、明和電機のナンセンスについてや、思考の飛躍やパラダイムについて説明するとき、よく使われるくだりがあります。
最近UPされた、ミシママガジンのインタビューでもおっしゃっていますね。
http://www.mishimaga.com/music/006.html
 
飛ぼうと思い、実際に飛んでみた、最初の「鳥」たち。周りの制止も聞かず、木から飛び降りる集団。
ナンセンスな発想をする個体たちがいるからこそ、生物は進化してきた。
地上への束縛から解き放たれ、空へ!
重力と風を味方につけ、動空間を二次元から三次元へ解放!
 
それなのに。ニュージーランドには、飛ぶことをやめた鳥たちが何種もいるのです。
キーゥイ。カカポ。絶滅したモア、他
(・・・海中を飛んでいるペンギンは置いておく)
 
番組の説明では、
哺乳類という敵がいなかったため、飛ぶ必要がなくなり、翼が退化した。
と考えられるということでした。
わたしも、そう思っていました。これは進化じゃなくて退化ではないかと。
http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/20100327/1269644559
 
でも、のしのしマイペースに歩く、翼を使わない鳥たちの映像を見ていて、ふと気づいたのです。
 
鳥。って進化に対し、非常にやる気がある生物のようです。
何しろ「飛ぼう」と思いつき、それを実現したわけだし。
その色や形は、機能的であるばかりでなく、やりすぎではと思うほど無駄に個性的なルックスの種もよく知られていますし。
ガラパゴス諸島のフィンチのように。それほど長期間をかけなくても、ニッチを速やかに棲み分けるように、身体を進化させることを厭っていない気がします。
 
もしかして、彼ら・・・ニュージーランドの飛べない鳥たちは。
周りに哺乳類たちがいないことに気づき、かつて自分たち<恐竜>の楽園だった「地上」の暮らしを取り戻すべく。地上の覇者に再びのしあがるべく。
高い志のもと、思い切って翼を捨てたのではないでしょうか?