ご先祖様はパイレーツ

明和電機ライブ、ボイスメカニクスで「イカリを揚げよう」が演奏される前。
社長が「海賊の歌です。土佐家の先祖は高知で海賊をしていました。」と、ざっくり述べられました。
 
・・・以下は中沢新一氏の「すばらしき日本捕鯨」などを読み、高校で習う日本史レベルの知識を絡め、当方が勝手にざっくり(笑)まとめたのですが。
たぶん、土佐家の歴史から・・・つまり、社長が説明したい内容から、そう遠くはないのではないかと期待して記します。
 
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日本の歴史上、海賊が活躍した有名な海域と言えば、瀬戸内海です。島影多いおだやかな内海。【九州北部:朝鮮半島最寄り】〜 【 畿内:都がおかれた】を結ぶ、物流的にも政治的にも交通の超重要ルート。
瀬戸内海では、古代から「海賊」が跋扈していたと言われています。
平安時代、権力者の要請により「武士」と呼ばれる人たちが現れる頃。瀬戸内海の実力者もそれらの性格を帯びました。戦争のプロ。たとえば藤原純友しかり。
国が乱れた戦国時代には、そのような海賊に由来をもつ武力集団が、水軍を繰る勢力として大活躍したそうです。なかには村上家のように、有力な大名となる名門もありました。
しかし、豊臣秀吉による国の統一以降、海賊行為は権力者から禁じられ、瀬戸内海から遠ざけられていきます。
戦争状態が終わった時代、これらの人たちは「海賊」を続けていくことができなくなったのでした・・・。
 
武士としての際立った戦闘能力。水軍として船団を率い自由に操る能力。
「海賊」だった人たちの集団は、紀伊や土佐などへ移住。その特殊で優れた能力を生かし、それまで行われていた捕鯨とは規模が全然違う方式を「発明」します。
それは、統制された船団による機動力を生かし、銛や網を駆使。大型のクジラを湾内で積極的に追い回し、最後に大型の刃物で息の根を止め捕らえる、組織的で大がかりな捕鯨
言わば、戦争方法を直接生かした捕鯨。江戸時代が全盛です。
 
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・・・社長のご先祖様は、上記のような由来をもつ[海賊 ー> 捕鯨]な方々だったのではないでしょうか。と想像しているのでございます。
 
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小学生(たしか4年生)の頃に毎週観ていた大河ドラマ風と雲と虹と」。
最終回、緒形拳さん演じる藤原純友が、船団を挙げ、旅立つ場面で終わるのですよねー。テーマ曲とともに心に残っています。(*^^*)