母と一緒に「10番目の感傷」

先の日曜日、帰省しているのをこれ幸いと、文化庁メディア芸術祭宮崎展へ行ってきました。(宮崎アートセンターの展示のみですが)
クワクボリョウタさんの「10番目の感傷(点・線・面)」を是非、母にも見せたかったのです(もちろん自分も見たかった)。
母は、秋に行った手術の経過が順調で、ずいぶん元気になった様子。気丈に独り暮らしをこなしています。でも、外出は散歩と通院・買い物程度で控えざるをえないよう。
 
母:クワクボさんて、あなたの好きな『明和電機』の人なのよね。
うーん。その認識は正しくないけれど、あながち誤ってはいない(笑)。
当方が「ぜひとも帰省し、宮崎アートセンターで行われている企画展を見にゆく。」と年末に連絡した段階で、母は、文化庁メディア芸術祭宮崎展のサイトをちゃんとチェックしたようです。
 
とりあえず、こんな感じの作品です。と、Youtubeの動画を見てもらいました。
http://youtu.be/8EBF0qOKpns
 
一緒に来てくれました。やた♪
会場の一番目の展示。いきなり真っ暗な部屋なのではじめすこしたじろいでいましたが、すぐに慣れ、感心しながらとても楽しんでいたようです。
2巡ほど見ました。
 
今回の「10番目の感傷(点・線・面)」は、これまで各所で同インスタレーション作品が展示された中で、一番大きいのだそう。ICCの展示とすこし配置が変わっています。
天井も高く壁面が広いので、<トンネル通過>の場面など迫力がありました(*^^*)。
 
宮崎アートセンターは、小さな子供を遊ばせることもできるスペースがあるからか、子供を連れた若いご夫婦の割合が多いようです。
小さな子供も、たいてはこの作品を吸い込まれるように鑑賞しています。
 
4歳くらいの男の子が、
「僕たちも光と一緒に乗っているみたいだねえ。」
「わぁ、すごいねー。」
「まるで夢のなかの景色みたい。」
「僕たちも、入っちゃうんだねー。」
と的を得、かつ詩的な感想を小声でつぶやきながら行儀よく見ていて、感心しました。
 
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「ところで、メディア芸術って、なんなのでしょうか。」と母。
それわ、当方も理解できていない難しい質問です;
新しい技術を用いた、新しい表現を目指すアート、といえばよいでしょうか。日本では、文化庁が支援している分野なんですよ。
とざっくり説明。
 
アートセンターの展示をひととおり見て回り、コンピューターを使った映像作品が多いのね、と納得した様子。 
帰る段になり、
「でも、最初に見た「10番目の感傷」は、ほかの作品と全然違うわ。」と不思議気に母。
うーん。またまた本質的なことを〜。
レールを進む光源の速さがプログラムで制御されていて・・・などと、むにゃむにゃと説明(笑)。 
(もう少しきちんと説明すべきだったとすこし反省してます。)
 
それにしても、宮崎でこの作品と再会できるとは。それも母と一緒に(*^^*)。
とても楽しい体験になりました。