かいつまんで思い出し4時間講演

イベント会場は、実験室 or 工作室として使われていたらしい部屋でした。
 
講演がはじまったものの、液晶プロジェクタの投影する色に黄色味が強くかかっていておかしい。
「ケーブルのせいだと思いますが」と社長。
その通りでした。やがてケーブルが替えられ通常画面色に。
 
講演は3部に分けて行われました。
1.プロダクト類のスケッチ
2.プロモーション(展示や曲)スケッチ
3.失敗ネタスケッチ
それぞれ70分くらい。
 
ええと。以下、強い印象をもったもの、今回のイベントで初めて見て感動したものなどを中心に、めもします。(参加していない方にはわかりにくいと思います、スミマセン)
 
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第一部 プロダクト類のスケッチ
 
まずボイスメカニクス・シリーズの流れを「明和電機前史」から。
魚に声をとられる漁師の悪夢のスケッチ。初見のものがありました。
 
「歌う魚」や「魚がセンサーで動くロボット」などから、しゃべる胎児のスケッチへ。
最初のサバオは、顔が自分のほうへ向いていた。対話ロボットだから。
風邪で高熱が出た日、学校で徹夜でつくった・・・など。
大きなサバオのスケッチ。はじめは頭に密着固定するタイプを想定。
顔が開く機構のいろいろ。
 
サバオプロデューサー「NOV」になろうと思ったのだそう。「博士」のキャラで。助手のネコのクロタマ。
敵役のナゾの破壊組織「ラフレシア」(女性3人組)。
 
おなじみサバオでサンバ、とサバ神。
 
サバオから「声をひきはがしたい」という思いではじまった、セーモンズ。
生々しい造形の「Duo SAVAO」。
Sony 時代、正道さんが行方不明になったときに発想したという、歌う少年ロボット。
エーデルワイスの影響で女性型に。脚を折りたたむ造形や、プリミティブなモデル。
 
人工声帯。『引っ張るだけだと1オクターブ出ない。締め付けると2オクターブ出る。』
 
プードルズ。車のイメージを重ねてデザインされていると。
ライブのアンコール(ヤンキーモード)に登場するようになる。
エーデルワイスの銀色プードルズはエンジン(ホンダ)で駆動。
歯がバタフライナイフ。バタフライ=蝶。女性が「花」だから。
 
ディンゴ。横型バージョンのデザインのスケッチも。
壁一面の吠える犬の首。
 
 
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第二部 プロモーション・スケッチ
(プロモーションスケッチは、社長のサービス精神と結びついているそう。
 
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曲つくりのスケッチ。・・・コンセプトがひとつひとつ漫画構成になっています・・・。
 
カナリア」の構想は、なんというかとてつもなく異世界的に壮大。雲の切れ間に白いカナリア
 
「風のピタゴラス」。主人公の少年キャラクター「ピタゴラスくん」は社長が小学生の頃のイメージ。
 
「麦の歌」。曲の流れを示す詳細な図。ヲノさんやミックスの人へ伝えるために。
 
核シェルターのなかでひまわりを育てる恋人がモチーフだという、おどろきの某曲。
 
アルバム「地球のプレゼント」。動物に囲まれている社長。
 
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ライブスケッチ。
おととしの「ボイスメカニクス」。
実際には使われなかった企画のスケッチもたくさんありました。
 
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展覧会等のスケッチ。
 
Nakiカフェ。月面基地にある設定。
つくりこみの細かさと完成度にびっくり。タコニワの照明。そのなかの魚がコンピューター。
 
明和電機ショップ。
看板。魚立琴のあ・うん(狛犬)。什器。製品の具体的な配置。
広島の展示で実現したスケッチも。
品川区が募集した、武蔵小山実験店の応募プレゼン。
位置付け、対象客の想定、機能/役割、など能弁にて壮大。区の設定ハードルを宇宙ロケットで吹き飛ばしながら飛び越えている感じ。
twitter でロボ店長などでもりあがったの、このころなのかしら。
 
 
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第三部 失敗ネタスケッチ
 
売れなかった企画
 
YUREX開発。・・・普通なら断る話だが、提示されたテーマ「貧乏ゆすり」がおもしろく、引き受けた。
売れずに失敗した企画だけれど、スケッチは『大好き』とのこと。
・・・貧乏ゆすりの理論を追及した論文を書いてしまった、と。
『商品開発とは無関係に、アーティスト的なつくりこみをし、掘り込んでしまったのが失敗の原因ではないだろうか。』
と、自己分析されていました。
 
パッチ―ナ。
グラフィックスに凝った、メディア的な製品という設定で開発されたらしい。
パッチーナのネタで、NHKおしゃれ工房」に出演したとのこと。(調べました。2001年のようです。)
  
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ボツ企画
 
以下羅列:
電波系増幅器、シンナー吸って演奏する楽器、ジュースの炭酸で飛ばすパンチ、魚がトランスフォームするトットマン、金粉を吹きつける魚ロボット、自分の小さなクローンを鍛える体力増進用マシン、弓矢の時計、頭を直接的に冷やすラジエーター、魚を閉じ込め飲み込むためのカプセル、ガスのシャボン玉の火花で照らす照明器具、ヒトの代わりに噛み下す装置、トモグイクン、カッター魚。
 
各種仕掛けありメカダルマ、手がシャベルの招き猫、ふくすけテーブルタップ、拡声器付き栓抜き、派手な音を鳴らすワインオープナー、冷蔵庫用消臭ロボット、富士山ファン・・・・
(この辺であまりのことに気が遠くなり、メモを取れなくなりました;)
 
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比較のために成功ネタとしてのオタマトーンスケッチ。
オタマトーンは、背景的にいろいろ(それまで考えてきたことや知識が)揃っていて、発想するときに「掘っていく」作業ではなかった、と。
 
それは、「厄年を抜けた」ことが大きい、と。
厄年の時は、自我の込め方が「どったんばったん」していて、それはそれでおもしろいのだけれど、もう少し、シンプルに込める方法がある。
と。
 
そして、今回のスケッチライブラリー企画とクラウドファンディングについて社長の思いが語られ、4時間にわたる講演は終わりました。
 
 
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懇親会では、社長への質疑大会。
様々な質問や悩み相談?が飛び出していたようです。
聴きそびれた部分が多いため、とりあえず割愛いたします。
 
感想のまとめその他は明日!(たぶん)