LOST#9(プレパラート)についての

それはもう申し訳ないくらい個人的めも。
 
先日、自分なりにLOSTシリーズの定義?を考えてみたのですが。
http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/20130811/1376175092
 
上記記事に訂正があります。
(1) 影は「風景」を模すだけではありませんでした。
(2) 光源ルートはループすることがあります。(ただし循環はしません(当方の知る限り)
 
クワクボさんがこのLOST#9について

今回の作品は東京ステーションギャラリーで展示した構成をベースに、本来見せたかった遅さでやらせて貰いました。

前回は幕の内弁当だったけど、今回は子どもたちのための作品ということで、子どもならみんな知ってるけど大人は忘れてしまうこと、の喩え&観察用に設えられたものの意味でプレパラートというサブタイトルを付けました

 
とツイートされていました。
 
プレパラートなのでした。
確かに観察しまくっている感じなのでした。
LOSTシリーズには、
 光、光に照らされるモノ、それらの配置による影の空間的関係、時間経過による変化、などを観察する(してしまう)
という要素があったのでした。これは目からウロコでした。

 観察している主体が、「わたし」なのか、それともLEDを積んで健気にレールを走り回っている玩具車両、なのか曖昧な感覚ですが。
 
そして、「ノスタルジー」を感じる要素がほとんどありませんでした。
 ・・・プレパラートだから。子供が「観察」するものだから。
 
いやでもそんなこと(作品総体としてのノスタルジー量の調整)可能なのかしら。
・・・氏の手にかかれば可能なのでした。
 
ひそやかに興奮冷めやらぬのですが。
ネタバレここまで。
 
ゆめたろうプラザ(武豊町町民会館)は立派な施設でした。
そして、思ったほど駅から遠くありませんでした。
 
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じゃじゃん。以下、またまたクワクボさんのお仕事新情報です!
 
 「距離」「時間」という物理量と、他諸々の関係で。
 行けそうにないイベントばかりなのですがー(TT)。
 想像するだけで(((ハート)))な企画ばかりです。
 
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おおがきビエンナーレ
2013年9月6日〜16日
http://www.iamas.ac.jp/biennale13/
クワクボさんはこの4月から、大垣にある情報科学芸術大学院大学IAMAS)の准教授先生でもいらっしゃいます。
新作、ということは。もしかして、記念すべきLOST#10?
(ええと当方、明和電機ファンになるまでこの大学の存在を実は知りませんでした;)
 
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赤崎水曜日郵便局開局記念展 「一年目の消息 語りかけることができる『君』」
2013年9月7日〜12月1日
http://portal.kumamoto-net.ne.jp/town_tsunagi/base/upload/p501411_141_21pr0808.pdf
『旧赤崎小学校内に残された様々な備品を用いて、…「LOST」シリーズの最新作「LOST#11(わすれもの)」を発表します。』
超ローカルです…。赤崎水曜日郵便局、気になりすぎます。
 
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Picture Book Project #2 「〜夕暮れ ビー玉 波紋と煙とサイレンの物語」@旧グッゲンハイム邸
9月21日、22日
http://kae.klingt.org/kae/Picture_Book_Project_2.html
なんですかこの素敵なイベントはっ。 参加できる人がうらやましいではないですかっ。( <− 叫んでいます )
 
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それから、武豊町で、思いがけずうれしく小耳にはさんだお話。
 
ロシアのエルミタージュ美術館(2014年に開館250周年)が、現代アートセクションとなる新棟をつくると何かで見たような。
それに絡んだ企画だと思うのですが、そのエルミタージュ美術館でクワクボさんの作品が展示されるとのことです。スゴイ。
 
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 これらの仕事をおひとりでこなされてるって、想像をこえてものすごく大変なのでは。クワクボさんー。
 
でも、一ファンである当方は、安易にも思うのでした。
 世界中の彼方此方で展示されるという感が。鉄道好きなクワクボさんに、そして氏の生み出す作品たちに、とてもよく似合っています…。(*^^*)