樹木を切るということ

街なかの緑は心の安らぎです。
それが都会であればあるほど。
 
昨日の朝、明和電機社長が、ご近所の桜の大木が切り倒されてしまったことを憤りでした。
 
旧い桜の木は管理が大変です…。切られた理由もわかる気がする。
でも、長年住み、愛で、なじんできた人にとっては、心の根幹の問題につながります。
 
樹木が育つには何十年もかかる。
そのかけがえない存在が、ヒトの都合で殺されてしまう。ひとたび殺された命はけしてとりかえすことができないのに…。
 
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いま、気にかかっている街なか緑問題がふたつあります。
 
ひとつは、昨年からマスコミでもとりあげられている、小平市の街なかにある、とある気持ちがよい小さな林。
理解しがたい、納得しがたい不条理ななりゆきで、道路工事のためつぶされようとしています。
詳細はこちらの本に。
(気になったので、夏の初め、現地を見てきました。)

 
もうひとつは、当方が現在住んでいる団地のなかの緑。
昨今の「公務系職員の利得権を失くす」政策の一環として、筑波学園都市のなかの公務系の住宅団地のうち、半数以上が廃止されることが既に決まっています。
(ええと、当方もこの2年のうちくらいに出て行かなくてはならないのですが。
 
園都市の開発から50年近く経ち。団地の緑の環境は大きく育っています。緑的には非常に恵まれた環境です。
立派な木立・・・。そして、キンランやギンラン、その他の貴重な植物。
 
たぶん団地が廃止されれば、敷地は民間不動産業者に売却され。
面積を効率よく利用するため、樹木は徹底的に整理されてしまうでしょう。
(すでに廃止された区画では、そのような状態になっています。)
 
日々眼にし、なじみ、小鳥さえずり、心和ませてくれている樹木たち。
切られてしまうしかないのかしら。守れないのかしら。
ため息が出ます。
 
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俯瞰して省みれば。街暮らしの人のわがままであると思う。
 
都市開発のため。
そして最近では、つくばエクスプレスと沿線開発のため。
住んでいる界隈ではどれほどの森林が、ここ数年、ヒトによりつぶされてきたでしょう。
 
そうやって便利に暮らしながら。
それでも馴染んできた身近な街の緑には残ってほしいと願うんです…。