クリエイティブリユースでアート!

土曜日、こちらの展示とトークイベントへ伺ってきました。
 
クリエイティブリユースでアート!─市内の端材や廃材をアートな目線で見直そう─
2015年1月31日(土)〜3月22日(日)
調布市文化会館たづくり 1F展示室
総合プロデューサー 大月ヒロ子
https://www.chofu-culture-community.org/forms/info/info.aspx?info_id=2200
トークイベント
『参加アーティストのクワクボさん、岩田さん、公募作品の制作者が作品の見所や制作過程におけるエピソードなどお話しします。』 
調布市文化会館たづくり 8F映像シアター
 
展示をひととおり観て。
トークイベントを拝聴して。
また、展示室へ。
 
想像していたよりずっと、時間と知恵と手間のかかった、豪華な実りある企画でした。
 
展示に使用されているのは、廃材の概念を越えるような、精査された筋の良いものが多かったです。
 
調布市には複数の映画の撮影所があるのだそう。そこから出された不要となった機材や小物も多く。
また、市の「事業所リスト」から選ばれた店に協力を得て集められたモノたち。そのまま素材と呼べそうな、布や皮のハギレなども。
 
展示されている作品は、見る甲斐があるものばかりでした。
 
体験コーナーがあって。ここも素敵でした。
思わず真面目に欲しくなるモノたちがずらりと勢ぞろい。
なかには、生活骨董関係案件では、と思えそうな垂涎モノも。
大きさがあっただろうものは、使いやすく解体・切断してあって。
 
...構成するのが好きな人ははまるでしょう。
 

当方の作品?はこちら。(う。時間かけて再チャレンジしたひw)
 
*****
トークイベントを聴き、丁寧に練られ手をかけられた良企画であることを認識。
 
自治体関連公共組織の事業として、きらりととても画期的な取り組みと感じられました。
 
作品をつくるうえでの、それぞれの作家さん方の底流にあるもののお話も興味深かったです。
 
*****
さて、当方は、もちろん(!)、クワクボリョウタさんのみーはーファンとして参加したわけで。
「廃材」というと、どうしても暗いイメージが先行していて。リサイクル、リユースという興味は比較的ぺらぺらに薄い者です。
 
でも、ちょうどタイムリーでした。
 
先週、21_21 DESIGN SIGHT で開催されている『単位展』( http://www.2121designsight.jp/program/measuring/ )へ行き。
そこのショップで、株式会社ナカダイの廃棄物を素材として捉えた量り売り「ナカダイ マテリアルライブラリー」を知って驚いた後だったのです。
 
思えば、年末に行われた「明和電機 大処分市」も。
高度に濃厚に「廃棄物リユース + クリエイティブ + アート」な企画でした。
 
そもそも、骨董市などで、ガラクタ寄りの旧いモノたちを見るのも大好きなのでした。
 
現在働いている職場に、リサイクル問題を扱う部門もあるので。
後学のために…リンク集
 
『クリエイティブリユース―廃材と循環するモノ・コト・ヒト』(単行本)のプレビュー:
http://architecturephoto.net/29074/
 
DOT PLACE:「クリエイティブリユース」紹介のページ
http://dotplace.jp/archives/9165
 
greenz.jp:「IDEA R LAB」大月ヒロ子さんに聞く「人の心を動かす資源の活かし方」
http://greenz.jp/2014/07/17/idea_r_lab/
 
*****
クワクボさんの作品 ≪ Props≫。
作家も参加し、日活の撮影所で直接受け取ったという、映画関係の機材等の部品がごくシンプルに使われています。
展示室一番奥の一室をつかった、光と影の作品群です。
 


≪ Props≫一部
 
 「映画のために使われたけれど、映画の映像には現れなかったものたちを、みんなの眼にふれるところへ。」
 
 「この会場へ来慣れている人が「いつもとちがう状況になっている」と感じる展示にしたい。」
 
トークイベントで、クワクボさんはそのようなことをおっしゃっていました。
 
とても贅沢な体験のできる部屋です。
 
≪ Props≫の部屋へ入る前、作品説明を身をかがめ読んでいたら、入れ違いに出てこられた方が声をかけてきました。
 
「あなたは、ここでこのような展示がおこなわれていることを知っていていらっしゃったんですか?!」
 
は、はい。当方、こちらの方のファンでして…
 
「そうですか…。 …たまたま時間があったので寄ったのですが、びっくりしました。なんだかカルチャーショックでした。」
 
当方と同年代の女性の方でした。
たぶん、とてもいい意味でのカルチャーショックだったのでしょう。
 
*****
単位展のショップで、ナカダイさんの量り売りに「わお」「おーっ」と思った方など。
そして、クワクボさんの光と影の作品のファンの方も。
是非、足を運ぶことをお勧めします。
調布駅は新宿から京王線特急でたった15分。会場は調布駅から2〜3分です。(3月22日まで)