「ニュートン銃」に寄せて

現在、エーデルワイス・シリーズは、「明和電機」から切り離され閉鎖性が高く、展覧会などで観ないと全容がわかりにくくなっているようです。いつか彷徨いこみたいものです。
そんななか、「ニュートン銃」やいくつかの製品は、そのコンセプト/パフォーマンス性の完成度の高さから個としても成り立ち、「明和電機」製品として位置付けられているようです。
(思い違いがあったらゴメンナサイ。)
ICCのWEBサイト、アーカイブ内「エーデルワイス・シリーズ」説明のページ 
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2004/NONSENCEMACHINES/Works/edelweiss_j.html
最近、ニュートン銃が気になり始めました。リンゴで地球の中心を射抜こうなんて。
なんて高度に思いついた人のやったもんがち企画。コンセプトがトんでいてかわいい。わくわく付いていきたいです。
 
で、付いていってみました(下記)。
地球の中心に向けて撃たれたリンゴは。
もちろん地表面に衝突するだろうけれど。もし、地球内の物質からの抵抗や摩擦なく万有引力に曳かれ地下へ進んでいくとしたら。
地球が均質で、北極または南極で撃たれたリンゴなら、その軌跡はあくまでもまっすぐ。
30分もかからず地球の重力中心を通過、そのときの速さは秒速8km弱にまで達します。(高校物理で習う力学の式から導くことができます。<−ネットで拾い、確認しました;)
見事、地球の中心を射抜いたリンゴは、その後は速度を緩めながら地球の反対側へ。地表付近で一旦静止。そしてまた落下を始め地球の中心を通り発射された場所へ戻ってきて。北極と南極を行ったり来たり。単振動を行うでしょう。
 
【後日書き直し】極以外の場所から落とされたリンゴには、万有引力以外に地球の自転によるコリオリ力と遠心力がかかります。コリオリ力・・・。えーっと、地球の中心からすこしずれたところを通る曲線をえがく気がします; 遠心力の効果をいれると・・・あれ、リンゴは地球の中心を射抜かない・・・?;(絵空事の想像ながら、複雑のようです。どこかにシミュレーション結果が落ちていないでしょうか。)
*こんな質問サイトページを見つけました。
 地球の反対側までトンネルを掘って、リンゴを落としたらどうなりますかhttp://okwave.jp/qa/q1046841_2.html
 

「地球上のあちこちでニュートン銃から撃たれた観念上のリンゴたちが単振動を続ける」イメージのらくがき。PC上で少し加工 
 
近くに、新旧の測量機器を展示している科学館があります。それらと並べてニュートン銃が展示してあったら素敵でしょうね。妄想。
 
照準器としてレベル(水準器)が付いているのがおしゃれです。これって、撃つ構えをしながら反射板で見ることができるのですね(*^^*)。GPS受信機が付いていれば、発射位置を特定できるのに。(<− なんのため〜。)
 
「FG5絶対重力計」という、その場の重力を「絶対的に」計測する機械を一度だけ見学したことがあります。とても大掛かりで高精度なマシン。地球重力場のムラや微量変動を調べる目的で使われているそう。
この機械が真空中で落下させるのは、リンゴではなく・・・・・コーナーキューブ型のプリズムだそうです。透明な三角柱を落とすなんて、それも非常にきれいなイメージですね。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/geod-soc/web-text/part2/2-4/2-4-2-1.html
日本測地学会のWEBサイト内「測地学テキスト」から