人語の発声は難しい

先日の朝、布団の中で、ぼんやりヒトの発声とそのメカニズムについて考えていました。
 
外国語を習う時の教科書に必ず載っている、口の形の正面図。舌の位置等を示すための咥内断面図。具象的な発声機構は既知のものとしていくらでも資料があるでしょう。
日本語は、母音と子音の関係や、濁音・撥音等の関係が「あいうえお」でまとめられていて分かりやすいな。
それにしても、子音って、種類がたくさんある・・・。ひとつずつ、自分の口で舌の動きなどを確認してみよう。えーっと。
 
そこまで考えたところで、唐突に思い出しました。
 
わたしは、言語障害児でした。
3歳になっても言葉をうまくしゃべれなかったと聞いています。
母は、知能に問題があると思いこみ、髪が白くなるほど心配。大学病院の先生に診せに行ったのだそう。検査の結果、知能には問題がなく(多分;)、言語療法士による治療を受けることになりました。
 
6歳くらいまで、言語療法士の治療室に通いました。玩具がたくさんあり遊びながらの治療だったので、よく覚えています。
最後まで「さしすせそ」「ざじすぜぞ」「たちつてと」「だぢづでど」はうまく発音できませんでした。一般的な発声法ではないのですが、それらについては意識的に舌の先を軽く噛んで発音するよう、繰り返し指導されました。
今でも、舌の位置をきちんと意識していないと、それらがうまく発声できません。
 
大人になって思い当たったことがあります。わたしは、多分、耳に・・・聴き取り能力に問題があるのだと思います。普通の聴音検査ではかからないけれど、ある周波数の音が聴きにくいとか、音全体の解像能力が低いとか・・・。それが原因で、自分の発声をコントロールする能力を自らはうまく学習できなかったのだと思います。
 
それにしても、発声の仕組みを抽象的かつメカニックに解決する機構とプログラムを考えるのは困難が多そう。

「Wa」と「ha」の発声だけで、結構、大変なのでございます。 by WAHHA GOGO
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社長、連日おつかれさまです・・・。