オンガクひとりごと

週末、電協ジャーナルが届きました。
ヲノさんのコラムがありました。ぜひぜひ、続けてくださいー。
 
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それは時代の趨勢で、ただ漫然としているだけで、テクノの洗礼を受けた世代です。
多重録音とかシンセとかサンプリング音源とかMIDIとか、ひどくあこがれました。キーボードやパソコンでそれらを縦横無尽にシーケンスしてるミュージシャン。ヒーローでした。
数年間刊行されていた「テッチー」という雑誌を読み。紹介されているやたらツマミやスライドのある機材の写真を、うっとりと眺めていました。遠く彼方からあこがれるだけ。学ぼうとか触ってみようとかは想定外。
 
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その後に流行した、DJという人たちが繰っているらしいハウス系?の音楽などダンス・ミュージックへは、寄る機会がありませんでした。楽しみ方がわからなくて、遠巻きにしていました。
多分、自分は音楽を脊髄反射的に聴いているというかLocal指向というか素地が薄すぎるというか。
ハウスは都会の音楽ですからね。
 
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現代音楽からこられたヲノサトルさんについては、昨年「明和電機」について調べ始めるまで全く知りませんでした。
名前が全部カタカナの日本人ミュージシャンへは(テイ・ト*ワさんとかイ*イ・ケンさんとか?)、向こうから、あなたのような人が聞く音楽ではありませんよ、と敷居を高くされている印象を無意識のうちに持っていたと思います。(一方的な被害妄想ですね。)
三十路頃からは音楽に関する情報を、全くといっていいほど仕入れなくなっていましたし・・・。
 
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Youtubeを検索すると、海外でパフォーマンスされた短めの動画がありました。

あぁ。そうか。
これは、即興音楽というのでしょうか。即興というよりは、高度に計画されている感もあります。
ただ、部屋を暗くして、いつまでも見ていたい、聴いていたいと思いました。
 
ヲノ先生は大学で映像の講義もされています。
わたしは映像分野も全くペケで・・・。知識があったら、ヲノ先生のツィートがもっと楽しめるのですが。
 
DVD「明和電機のナンセンス楽器」に、ヲノさんが解説を書いていらっしゃって、とてもおもしろくて読み応えがあります。
 
そのなかに、ヒントを見つけたような気がします。
何のかというと、わたしの映像分野への苦手意識と、ハウス系の音楽へ行けなかった傾向を、一挙に解明し、もしかしたら改善できそうな鍵。
えーっと。それは、「時間の中立的な記録」を意識して楽しむということ。「非定量的で具体的で計測し得ない」体験だとわきまえ、ココロを世界に解放すること。
 
・・・うまく言葉にもできませんでした;
手に入れた抽象を掴んで離さないどんくさい傾向が強いわたしには、難しそうです。
 
でも、扉って、何歳になっても開くことがあると思うので。
しばらく意識していようと思います。
 
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MATHEMATICA」、購入しました。敢えてCDで。
いばらき生協が配達してくれました。
クルクルと一緒に楽しみます!