ハチドリの神様

「サバオでサンバ!」(2001年)のでかサバオの額に、何かいます。
これについて、「明和電機ボイス計画宣言」展のトークショーで、社長がちょっと触れられました。「薔薇の花を〜」と、裏声で歌ってもくださいました。
それの「歯」が示され、WAHHA GOGO の顔につながっていますね、と。
 
このデザインが使われたCDは持っていないのですが、ありがたいことに、この本でじっくり拝見することができます。

明和電機の広告デザイン

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南米のハチドリの神様だそうです。生命のシンボルとのこと。
・・・わたしは「スズメガ」と勘違いしていました; この本の「サバオでサンバ!」のページ、ちゃんと見ていなかったようです。というか、当初はこれらのページを直視するのがためらわれ; ざっとだけ見てハチドリとは思いませんでした。
 
ハチドリと言ったら。宝石のようにキラキラ光る、夢のように美しい小さな小さな小鳥です。
上野動物園にハチドリのいる温室があります。大好きなスペースです。
ハチドリのくちばしは花の蜜を吸うためにとても細長くて・・・・もちろん、こんな歯むきだしの頭をしていません。

プラマンと鉛筆でスケッチ&PC加工。オリジナルをほんの少しだけアレンジ。
 
ネットで調べてみると、アステカの重要な神のひとりに、ハチドリに由来する神様が本当にいるようです。
Huitzilopochitli。訳すと、ウィツィトポチトリ、または、ウィツィロポチトリ、ウィツロポチトリなど。
この神は、太陽の神。戦争の神。
「左のハチドリ」あるいは「ハチドリの左足」という意味の名のようです。
ネットにあったこの神の画像を見ると、サバオ額のハチドリの神様(=「サバ神」)と造形的な共通点が認められます。
 
・・・ところで、この神について調べると出てくるキーワード。サバオサンバの時期を絡め、ちょっと混乱しています。
 
人間を生贄として好む神。近世まで実際に多くの生々しいヒトの心臓が捧げられてきた神。
夜(星)と敵対している太陽神。
そして、出生時のエピソード・・・。
 
社長の夢に出てきた「サバ神」は。
この Huitzilopochitli とどうつながっているのでしょう?