道具を持ったぼくたちが話す言葉

先日読んだ「人類史のなかの定住革命」に。
あまり聞いたことのない、ユニークな言語発生論がありました。
 
霊長類は全般に、隣接する群、あるいは同じ群内においても、傷つけあうような争い・殺しが多い傾向にあります。
 
特に、人類は、棒や石を常に持ち歩くようになり、お互いとても危険。
武器の使用が種内で暴走しないように、安全装置として、緊張を緩和し親和的であることを提示するため、あまりお互いに接近しなくて済む音声によるコミュニケーションが高度化したのでは。
という説でした。
 
安全保障としての言語。
つまり、意味のない無駄話をする能力。
 
・・・そんな説を唱えるのは、きっと関西の人だ。
著者の西田先生について調べると、やはり京都出身の方でした。
筑波大学の教授をされていたこともある方なんですねー。
 
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ふと「イクラホウ」が頭に浮かびました。
魚器図鑑の該当箇所を読み返し。
 
スーベニール。
 
道具を手に持って叩く行為から。
飛び道具へ。
わたしたちのコミュニケーション能力は、別次元で発達する必要がありました・・・。
 

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